ポストコロナ時代にMR訪問は意味がなくなるのか?

こんにちは、きよまさです。

先日、RisFaxを読んでいると、ポストコロナ時代にMR訪問は意味がなくなるという記事を見つけました。

主張されている方は元アストラゼネカ社長の加藤益弘さんという方です。

今はミラバイオロジクス株式会社の社長をされている方ですね。

この方の主張はこうです。

・MRの訪問回数は意味がなくなる

・MRからMA(メディカルアフェアーズ)を中心とした情報提供に変えるべき

もしこういう時代になってしまったら、MRはほとんど必要とされないのではないでしょうか。

冷静に考えてみたいと思います。

本記事を書いている人

医薬品卸で数年間働き、その後内資系製薬会社→外資系製薬会社に転職しました。
現在、外資系製薬会社でチームリーダーとして大学病院を担当しています。

本記事の結論

ポストコロナ時代でもMRの訪問は必要だし、これからも現場のMRからの情報提供がメインだと思います!!

ミラバイオロジクス株式会社とはどういう会社なのか?

ミラバイオロジクスとは

次世代多機能バイオ医薬品(ネオバイオロジクス)の開発を事業としている会社です。

複数の候補バイオ化合物を、

数ヶ月で取得できるという素晴らしいLassoGraft Technology® 技術を持っていらっしゃいます。

製薬企業や研究機関とコラボレーションし、

研究進捗のスピードを上げることで創薬に貢献しています。

正社員数は5名の会社ですが、

BSフジ「この国の⾏く末2(毎週⼟曜⽇ 18時00分〜 18時30分)」に

取り上げられるなどで注目されています。

創薬ベンチャーって感じの会社ですね。

営業部隊もない会社ですので、

一般的な製薬会社とは違う背景を有した会社社長の発言だという事が前提としてあります。

きよまさ

確かにバイオ医薬品などはアカデミックな情報提供が必要です

「コロナ禍でMRの訪問がないときに医師は何を考えたか。本当にいい情報さえあればMRのコンタクトはいらないと思った」

と指摘されています。

「医師は質の高い医薬・医療情報こそを求めている」ことが

コロナ禍で浮き彫りになったとの見方を示し、

MRの足に頼った直接情報提供から脱却する必要性を説かれています。

これはあながち間違っていないと思います。

特に大学病院などの先生方は質の高い医薬・医療情報を求めている先生方が多いです。

一方で、それ以外の先生方はどうか?と考えると、そうではない先生方も多くいらっしゃいます。

今でも田舎の先生はMRの訪問回数が処方のKey Factorとなっている先生も多いんです。

そして今後はMA(メディカルアフェアーズ)を中心とした新たなビジネスモデルを

構築することを提案されています。

きよまさ

これからはMA(メディカルアフェアーズ)が中心となり情報提供するべきだということですね。

MRの訪問回数は意味がなくなるのか?

MRの訪問回数は意味がなくなると言うよりも、

MRの訪問回数は以前よりも意味がなくなると言うのが正しいと思います。

ひと昔前の医薬品はプライマリー製品が全盛でした。

プライマリー製品の成功要因でシェアオブボイスは重要な要素です。

現在の新薬はオンコロジーやスペシャリティの医薬品が多くなってきており、

シェアオブボイスはあまり意味がなくなってきています。

しかし、オンコロジー製品でも同じような医薬品も多くなってきており、競争も激化しています。

バイオ医薬品も同様です。

そうなるとMRの訪問回数もしくはオンラインによる情報提供の数なども必要となってきています。

コロナ禍でMRからの情報提供が激減しているため、

最新の情報が入ってこなくなって困っているという先生も多くいます。

本当にいい情報があっても、自ら情報を取りに行かなければ情報を取ることが出来ません。

大学病院の先生とは違い、

病院勤務の先生やクリニックの先生方は

実臨床の業務が多忙で情報を取りに行く時間があまりありません。

そういう状況なのでMRからの情報提供はありがたいと言われる先生も多いのも事実です。

もちろん情報提供の質を上げることはコロナとは関係なく必要です。

質の低い情報提供だけの訪問は必要ないと思います。

MA(メディカルアフェアーズ)が中心となって情報提供するようになったら

 もし、MA(メディカルアフェアーズ)が中心となって情報提供するビジネスモデルに

なったらどうなるのか?

MRは製薬会社の医薬情報担当者であり、営業マンです。

ほとんどのMRが売上目標を持ち、それを達成するために活動しています

コロナ禍でも同じです。

副作用の情報収集なども大事な仕事の一つですが、

プライマリーMRもオンコロジーMRもスペシャリティMRも売上目標を達成する必要があります。

一方でMA(メディカルアフェアーズ)とは、売上目標は持っていません

MAの主な仕事はKOLのマネジメントや臨床研究の支援、論文投稿支援になります。

➢MSL,MAについて詳しく解説

そしてMRよりもMA(MSLを含む)は数が少ないのが現状です。

1社あたりの平均が25人ほどになります。

もし、MA(MSLを含む)中心に情報提供するとなれば、

マンパワーが全く足りないため、

情報提供する医師は必然的に学会の主要メンバーであったり、教授クラスに限られてきます。

そうなると、ごくごく一部の先生方にしか情報提供をしませんと言っているようなものです。

病院勤務の先生やクリニックの先生方には自ら情報を取りにいかない限り

情報は行き届かないという事になります。

反論で考えられることは「そういった先生には講演会で情報提供することが出来る」ですが、

果たしてそれだけで先生ごとに合わせた個別の情報提供ができるかは甚だ疑問です。

患者数が少ない希少疾病薬などはMA(MSLを含む)中心のビジネスモデルで

もしかすると通用するかもしれませんが、そうでない医薬品の情報提供では無理があります。

MA(MSLを含む)の増員も考えられますが、どれほど増やすことが出来るかも未知数です。

そして、

MA(MSLを含む)の情報提供の範囲も販売情報提供活動に関するガイドラインにより

MRとさほど変わりません。加えて、自社医薬品のプロモーションは禁じられています。

多くの製薬会社の経営理念は新薬を創出して患者を救うという事ですが、

新薬を創出するためにはお金が必要です

上市した医薬品が売れなければ、資金を調達できません

医薬品を売るためにはプロモーションが必要です

➢製薬会社の成功要因

MRは新薬を創出するための資金を調達するために必死で営業して売上を伸ばします。

一方でMA(MSLを含む)はそれがありません。

MRではなくMA中心となれば、製薬会社はプロモーションをしないということになります。

つまり、画期的な新薬でなければ売れないという事です。

画期的な新薬でも情報提供が行き届かなければ、処方されない可能性もでてきます。

きよまさ

すべての製薬会社が国営企業になれば良いと思いますが、それは有り得ない話ですよね

ポストコロナ時代にMR訪問は意味がなくなるのか?のまとめ

私見ですが、ポストコロナ時代にもMR訪問は意味があるし、先生たちから必要とされるはずです。

そしてMA(MSLを含む)が情報提供を行うというビジネスモデルは

情報提供の不平等を起こすリスクがあります。

・MRの訪問回数は意味がなくなる

・MRからMA(メディカルアフェアーズ)を中心とした情報提供に変えるべき

MRの訪問回数は意味がなくなるというのは有り得るかもしれません。

しかし、MRの訪問回数を評価する先生が一定数いるのも事実です。

MRからMA(メディカルアフェアーズ)を中心とした情報提供では

最新の情報が平等に行き届きません。

そして何よりも製薬会社に営利目的の活動をするなと言っているようなものです。

現場で働いていれば、このビジネスモデルの限界が分かると思います。

もう少しミクロの視点を持った発言をしてほしいですよね。

これからも情報提供のメインはやっぱり現場のMRだと思います。

MRは減り続けていきますが、生き残るMRになるために学び続けていく姿勢が大事です。

自己啓発もおすすめです。

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最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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