内資系製薬会社の将来性をパイプラインで検証

こんにちは、きよまさです。

製薬会社に就職を考えている学生や製薬業界に転職を考えている人は

各企業の開発パイプラインをしっかりと見て将来性を評価して

就職先を考えることも大事だと思います。

でも業界に詳しくないと開発パイプラインを見ても将来性が分からないですよね。

そう思っている人に向けて記事を書いていきます。

内資系大手のパイプラインを見てみよう!

製薬業界の成功要因は

画期的な新薬を創薬できるお金を投資出来る企業体⼒」

「売上予測から乖離しないように売上をバランスよく維持することができる経営力」です。

まずは内資系大手を見ていきましょう。

【疾患領域別の国内開発パイプライン(内資系企業)の一覧a】(2020年5月1日現在): 武田薬品工業 |アステラス製薬 |大塚HD |第一三共 |エーザイ |大日本住友製薬 |田辺三菱製薬 |塩野義製薬 |協和キリン |小野薬品工業 |大正製薬HD
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/18343/

武田薬品は新規有効成分が24、適応拡大が13

アステラス製薬は新規有効成分が32、適応拡大が8

大塚HDは新規有効成分が25、適応拡大が6

第一三共は新規有効成分が14、適応拡大が11

エーザイは新規有効成分が15、適応拡大が16

小野薬品工業は新規有効成分が17、適応拡大が36

内資系大手で新規有効成分のパイプラインを最も多く持っているのはアステラス製薬です。

適応拡大のパイプラインを最も多く持っているのは、小野薬品工業です。

新規有効成分とは本当の新薬ってことです。

適応拡大とは既存の薬剤に適応をドンドン拡大して使える患者さんを増やしていくって感じです。

例えば、胃がんの患者さんにしか使えない抗がん剤が

大腸がんの患者さんにもどうやらよさそうだと言うことで、使えるようになっていく。

そんなイメージです。

アステラス製薬が新規有効成分の開発パイプラインを32成分持っているのは少し意外でしたね。

製薬業界の商社と言われていて、コプロや導入品が多いイメージでした。

小野薬品工業は本庶先生と争っている話題のオブジーボの適応拡大が多いと思われます。

ではどういう領域に投資をしているのか?を見ていくとやはりがん領域です。

小野薬品工業なんかほとんどがん領域ですね。

アステラス製薬はがん以外にも神経・筋疾患や免疫・炎症の領域と幅広く有しています。

天下の武田薬品はシャイアー買収で血液領域が補完され、またタケキャブに代表される消化器領域も多いですね。

このように内資系大手はがん領域に注力して投資を行っています

しかし、製薬業界の悩ましいところはすべて成功して発売できるとは限らないということです。

アルツハイマーの薬なんかP3で失敗してしまうことが多く

未だに有望な新薬が出てきません。

さらにフェーズ1から発売されるまで数年単位の時間がかかります。

そのような背景があるので、パイプラインの数というのは非常に重要です。

例えば3つしかパイプラインを持っていない製薬会社がすべて失敗した場合、新薬が全く出てこないと言うことになります。

そうなると既存薬を売り続けていくしかありません。

しかし、今の時代は、後発品が出た瞬間に一気に後発品に変えられてしまいます。

つまり、新薬を出せない製薬会社は何もしなければ潰れてしまうということです。

内資系中堅以下のパイプラインを見てみよう!

では内資系中堅以下を見ていきましょう。

知名度がある数社をピックアップしてみましょう。

MeijiSeikaファーマは新規有効成分は10、適応拡大はです。

帝人ファーマは新規有効成分は8、適応拡大は3です。

久光製薬は新規有効成分は2、適応拡大は3です。

旭化成ファーマは新規有効成分は2、適応拡大は1です。

キョーリン製薬は新規有効成分は2、適応拡大は2です。

持田製薬は新規有効成分は4、適応拡大は3です。

パイプラインの数が大手と比べ圧倒的に少ないです。がん領域もあまりないですね。

これらすべてが成功して発売までたどり着けば良いのですが、もし、数少ないパイプラインが失敗してしまったらと考えてしまうと、恐ろしいです。

新薬を出せない製薬会社は違うやり方で生き残っていくしかありません。

例えば、後発品を発売していくとか、自社でAGを発売するなどが考えられます。

AGとは先発医薬品を製造販売する製薬会社から特許権の許諾(オーソライズド)を得て、後発医薬品メーカーが販売するジェネリック医薬品のことです。

特許権の許諾を受けているため、先発医薬品の特許が切れる前に発売することができます。

このAG戦略で自社の先発品を後発品メーカーに切り替えられるくらいなら

自社でAGを出して、売上のダウンを少しでも抑えようということです。

内資系中堅以下の製薬会社はほぼすべてこのAG戦略をとっています。

これは短期的視点に立てば有効な戦略です。

しかし、中長期的に見ると、有効ではありません。

製薬会社のミッションは、未だ解決していない病気に苦しんでいる患者さんを救うために新薬を出し続けることです。

そういった新薬を出し続けることが製薬業界の成功要因になります。

まとめ

将来性を見るなら、開発パイプラインの数と内容をみてください。

この業界研究がしっかりとせずに、「何となく聞いたことがある会社だから大丈夫でしょ!」とか言う安易な考えはやめた方がいいと思います。

大手、中堅にかかわらず、MRは減ります。

こういった環境では転職を考えることがあると思います。

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転職活動をしている時に、同じ年齢で同じスキルを持っているMRがいたとします。

その時に「新薬を売った経験がある」と「新薬を売った経験がない」ではどちらが選ばれるか?と考えれば、おそらく「新薬を売った経験がある」MRが選ばれると思います。

「何の新薬を売ったのか?」という問いも残されますが、これからの時代は、より専門的な薬を売ったことがある経験が重宝されると勝手に思っています。

メジャーなところで行けば「オンコロジー」ですね。

プライマリーでも「糖尿病」なんかは専門的かもしれません。

これから製薬業界に就職する人は、就職した数年先のことも考えて企業を選んでください。

MRとしてのキャリアを中長期的に考えることで、どこに就職するべきか?が見えてくると思います。

それでは!

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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