【現役MRが解説】小野薬品工業の将来性ってどうなん?

小野薬品工業

「小野薬品ってどんな会社なの?」

「小野薬品の将来性ってどうなん?」

ザ・内資系の製薬会社ですね。

社名から「弊社はザ・内資系だ!!」って感じがビシビシと伝わってきます。

日本人の名字が社名に残っている会社の代表格ではないでしょうか?

私は小野って聞けば「小野伸二」が真っ先に浮かびますが笑。

今回はそんな小野薬品について解説していきます。

ちなみに小野薬品って正式社名は「小野薬品工業」なんです。

知ってました?

小野薬品の歴史

創業はなんと1717年です。

江戸時代のお城

1717年ですよ!?享保2年ですよ!?

1717年ってどんな時代だったか想像できますか?

江戸時代です。八代目将軍徳川吉宗のときです。

すごくないですか?

暴れん坊将軍が活躍していた時代です。

パチスロの吉宗が活躍していた時です。

創業300年です。

田辺製薬が1678年に創業していますが、2007年に三菱ウェルファーマと合併しています。

なので合併せずに生き残っている最も老舗の製薬会社なんですよ。

創業者は初代伏見屋市兵衞さんです。大阪 道修町に薬種商を創業したときから小野薬品の歴史がスタートしています。

1934年(昭和9年)に合名会社「小野市兵衞(小野市)商店」に改名し、1948年(昭和23年)に小野雄造(九代目小野市兵衛)さんが小野薬品工業に改名しています。

こちらが小野薬品工業設立時の写真です。

引用:小野薬品工業ホームページ https://www.ono.co.jp/company/history/300th.html

今の社長は相良 暁さんって方ですが、途中まで○代目小野市兵衛って感じで、「市兵衛」の名前が脈々と引き継がれていました。

相良さんが小野家と関係あるのかは分かりません。

いちべえ薬品の方が良かったんじゃないか?そっちの方がインパクトあるし笑

そんなこんなで小野薬品工業ってとっても歴史がある製薬会社なんです。

現役MRから見た小野薬品

ひと昔前までは小野薬品と言えば、接待攻勢!!ってイメージでした。

今では製薬業界で接待が禁止されていますが、10年ほど前までは接待OKでした。

そのときの小野薬品MRの接待攻勢はすごかったんですよ。

当時の小野薬品はホントにイケイケドンドンで「ザ・内資系」であり「ザ・体育会系」って感じです。

DPP-4阻害薬のグラクティブが発売されたときなんかは本当にすごかった。

なぜかというとMSDと一騎打ちだったからです。

グラクティブとジャヌビア(MSDが販売)は名前が違うだけで全く同じ医薬品です。

両方とも一般名はシタグリプチンですからね。

つまり医者にしてみればどっちを使ってもいいんです。

そして病院ではどちらかを採用することになります。

両方採用するなんてほぼ有り得ません。

病院での採用バトル、処方バトル。

MRからすれば地獄でしかありません。

当時は2社ともに土曜日まで出勤して営業をかけていました。

そんな血の滲むような経験があるので、昔の小野薬品MRの戦闘力は相当高かったわけです。

毎日のように接待をして、必死で回って

「接待したんだから処方しろや~」

こんな感じですね。

しかし、時代は変わって今の小野薬品MRはそんなことはありません。

他の製薬会社と同じように業界の規制にガチガチに縛られています。

それこそ三重大学の不正請求事件で社員が逮捕されてからは、社内のガバナンスを強化しています。

三重大学の不正請求事件についてはこちらの記事で解説しています。

小野薬品の主要領域

グラクティブ、フォシーガの糖尿病領域、

オノアクト、コラランの循環器領域、

オレンシア、ジョイクルの整形外科領域

オブジーボのオンコロジー領域

です。

「製薬会社の主要領域ってどうやって調べるの?」

一番いいのはその会社で働いているMRに聞くことですけど、それが難しい場合は

各社のホームページにあるWeb講演会の一覧を見ることをおすすめします。

Web講演会

やっぱり力を入れている領域や製品はWeb講演会をバシバシ開催しています。

小野薬品の現状

こちらは小野薬品工業の売上高と営業利益のグラフです。

毎年右肩上がりじゃん!!

イジメのように薬価を下げまくられているオブジーボですが、それでも好調です。

2020年は前期比115億円(13.2%)増加の988億円、グラクティブが255億円、フォシーガが224億円、オレンシアが219億円を叩き出しています。

そして2021年の予想は何と3,500億円です。

オブジーボのさらなる成長、フォシーガを中心とするプライマリー領域製品の成長が見込まれています。

現在内資系製薬会社では第10位の売上高ですが、もし3,500億円を叩き出せば、8位~9位にジャンプアップします。

内資系製薬会社で勢いのある会社の一つだと思います。

小野薬品の開発パイプライン

こちらが小野薬品のPhase2以降の開発パイプラインです(2021年7月時点)。

オブジーボの適応追加を中心にめちゃくちゃ多くのパイプラインを揃えています。

内資系製薬会社の中ではTOPクラスの開発パイプラインです。

Phase2以降を見ると

オブジーボの適応追加だけじゃん

って思うかもしれませんが、

小野薬品の注目するべきところはPhase1にも14の開発プロジェクトを揃えているところです。

その多くが新規化合物なんですよね。

ただし、上市するまでに失敗することなんかざらにあります。

数だけでは評価することはできませんんが、無いよりは希望が持てますね。

そして2021年はすでにがん悪質液薬のエドルミズ、変形性関節症のジョイクルを新発売しています。

特にジョイクルは大型化が期待されています。

ただし、発売してすぐにブルーレターが発出されましたので、雲行きが怪しくなってきました。

ブルーレターって何なん

ブルーレターとは

医薬品を発売したあと、治験などでは報告されなかった副作用や安全性の懸念が発生した時に厚労省が出す安全性速報です。

配布される用紙が青色なので、ブルーレターとよばれています。

今回はアナフィラキシーショックが「警告」に追加されています。

これが出てしまうとやっぱり処方ブレーキがかかるんですよね。

ジョイクルの大型化は少しきついかもしれません。

そして2020年度の研究開発費は624億円で内資系製薬会社の研究開発費ランキングでは第9位ですね。

ちなみに内資系製薬会社TOPの研究開発費は武田薬品の4,500億円です。

小野薬品としてオブジーボで稼げるうちに稼いで、研究開発費にどれだけ投資できるかがカギだと思います。

小野薬品のMR

小野薬品のMR数は約1,000人です。

プライマリー領域とオンコロジー領域に分かれており、ざっくり4:1くらいの比率です。

オンコロジー領域立ち上げの時は他社から積極的にオンコロジー経験者を入れていましたが、今は落ち着いています。

平均年収は41.9歳で928万円です。

MRの賞与評価は6段階ありますが、評価が良かった人とそうではない人で外資系製薬会社のように大きく差がつくわけではありません。

そのへんに不満を持っている若手が多いように思えます。

以前の小野薬品はイケイケだったので、体育会系の人が多いイメージだったんですが、今はそんな感じではありません。

ただ、内資系製薬会社らしく年功序列的な社内文化はまだまだ残っているようです。

ベテランMRには優しい会社なのかもしれませんね。

【現役MRが解説】小野薬品工業の将来性ってどうなん?のまとめ

いかがだったでしょうか。

小野薬品は創業300年の歴史ある内資系製薬会社です。

最近ではオンコロジー領域で目覚ましい活躍をしており、今後もオブジーボの適応拡大が目白押しですので更なる成長が期待できます。

オブジーボで拡大する売上高をどこまで研究開発費に回せるかが中長期的な成長そしてグローバル企業へ進化させるカギだと思われます。

小野薬品の社内の雰囲気や働いている人の生の声を知りたいなら口コミサイトを参考にするといいですよ。

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オブジーボの適応拡大がたくさん控えていますので、MRを募集する可能性は高いと思います。

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自己分析におすすめのツールとその見方についてはこちらの記事で解説しています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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