製薬会社が説明会で提供している弁当の現状と未来

こんにちは、きよまさです。

本記事はこんな人におすすめ

・説明会でお弁当をたくさん注文しているMR

・製薬会社からお弁当の注文をたくさんもらっているお店の人

本記事を書いている人

医薬品卸で数年間働き、その後内資系製薬会社→外資系製薬会社に転職しました。
現在、外資系製薬会社でチームリーダーとして大学病院を担当し、今までたくさんお弁当を注文してきました。

本記事を読むとこうなります

・お世話になっているお弁当屋さんが危機的状況だと言うことが分かる

・製薬会社に依存したお店の経営は危険だと言うことが分かる

コロナの影響で想像以上にMRの在宅勤務が長引いていますね。

今年いっぱいは在宅勤務メインが続きそうな感じです。

病院の訪問規制が強化されたことによって、好調な会社もありますね。

エムスリーなんかはコロナ禍で株価がグインと上がっています。

一方でMRの営業が激減して、説明会がなくなり、

そのお弁当に依存してきたお店の経営が窮地に立たされています。

そんなお弁当屋さんの現状を書いていきます。

なぜ弁当屋が影響を受けるのか?

もはや言うまでもありません。

製薬会社が医薬品の説明会を開催するときは必ずと言っていいほど、

お弁当を提供するからです。しかも、その単価は、コンビニ弁当の比ではありません

単価2,000円以上の高級弁当を医師や薬剤師、スタッフへ提供します。

これは業界の当たり前ですよね。

大学病院となると医師の数が多く、注文するお弁当の数も何十個になります。

そして、クリニックでも医師は2,3人だけど

従業員の人数が何十人もいたらその人たちのお弁当も提供します。

きよまさ

もしもし、きよまさです。握り寿司弁当を○○大学に50個お願いしまーす!

大将

いつもありがとうね!きよまさ君の分もサービスで1個持っていくよ~

何だか懐かしいです。

高級弁当が食べられるから、忙しいけど製薬会社の説明会を聞いてあげるという側面もあります。

特に新薬や医師が聞きたいと思う医薬品以外は言い方は悪いですが

お弁当で釣らなければ説明会を聞いてもらえません。

特にプライマリー領域ではこの傾向が強いです。

そして、どこのお弁当を持ってきてくれたか?美味しかったか?を

いちいち評価してくる先生もいます。

勘違いしているスタッフさんは、MRに高級弁当を指定してきます。

先生

この前、持ってきてくれたお弁当、イマイチだったね・・・

スタッフ

来週の説明会のお弁当は○○の焼肉弁当を持ってきてね!

きよまさ

(なんでスタッフさんに指定されなきゃいけないんだよ)

ひと昔前までは、説明会に参加できない医師やスタッフの分までお弁当を提供していました。

今は、説明会を聞かなかった医師やスタッフのお弁当は回収します。

回収された高級弁当は廃棄処分です。

いつも思うんですが、これってマジでもったいないし、食品ロス問題そのものです。

どうせ廃棄するのなら、医療貢献している先生方のために置いて帰ってもいいじゃんと思います。

しかし、説明会を聞いていない先生やスタッフにお弁当を提供することは

利益供与にあたるので禁止されています。

お弁当1個くらいで利益供与にあたるのか甚だ疑問の残るところですが、

ルールで決められている以上、従わなければいけません。

そして、余った弁当を回収しないところを他社MRに見られたら、

公競規や会社に通報されるリスクがあります。

こういった強迫観念が働き、MRはお弁当を回収します。

これもMRのあるあるですねw。

➢MRの営業のあるある話

こういったこともあるので、

将来的には製薬会社の説明会時のお弁当提供は食品ロス問題そのもののため、

無くなっていくんじゃないかと予想しています。

大将

製薬会社さんのお弁当がなくなったらどうしよう・・・

そんな説明会もコロナ禍で病院に訪問することができないため激減しています。

今、病院の説明会の形式はリモートかつお弁当なしです。

そのため、説明会はほとんど開催されていません。

どれくらい影響を受けているのか?

エリアごとに医師に人気のお弁当屋さんがあります。

お弁当専門で経営しているお店もありますが、

多くは通常の飲食業に加えてお弁当をしているお店です。

そういった人気店には、製薬会社からの注文が定期的にあります。

たくさんの製薬会社から注文が入るわけですから、相当の売上ですよね。

製薬会社メインでお弁当の注文を請け負う会社もあるくらいです。

有名なところで行けば「結膳」です。

結膳の魅力はお弁当の注文をすればポイントが貯まるってところです。

商品券や商品を買うことが出来ます。

あとは試食会なんかもできますね。

では人気店のお店で製薬会社のお弁当の注文が全くなくなってしまったら、どうなってしまうのか?

週に10件、単価2,000円のお弁当20個の注文が定期的に発生していたお店だとします。

1ヵ月で160万の売上ダウンになります。原価が50%だとしたら、80万の利益損失です。

これはかなりのダメージです。

以前製薬業界が接待を禁止して、

製薬会社御用達の高級料理店がバタバタと倒産してしまったように、

製薬会社に依存しているお店がこれから続々と倒産をしていくかもしれません。

いつお弁当屋さんは元に戻るのか?

もはや元に戻るかわかりません。

むしろ元に戻らないかもしれません。

新しい生活様式では、大人数が集まって会食すること自体が感染のリスクとなり、

避けられる傾向になると思います。

製薬会社がお弁当を提供できる理由は、

食事を取らなければいけない時間帯にわざわざ集まって

医薬品の説明を聞いてもらえるから提供が可能です。

①自社医薬品に関する説明会とは

・医薬情報担当者等が日常の医薬情報提供活動の一環として

・医局等の複数の医療担当者の皆様に

昼休みやカンファレンスなどの機会にお集まり頂き

開催するものとしています。

②説明会に伴う茶菓・弁当については

 ・開催時間中に

 ・お集まり頂いた医療担当者の皆様に限り

 ・食事時間帯の場合はお弁当を

 提供できるとしています。

③開催場所は、説明会の趣旨が損なわれないよう、通常は院内会議室・医

局等としています。

医療用医薬品製造販売業公正取引協議会 「自社医薬品の説明会」に関するお願いより引用

原則は食事を取りながら説明会を聞いてもらう必要があります。

とは言ってもリアルはそうではなく、

説明会が終わってお弁当を食べる先生が圧倒的に多いわけですが。。

どうでしょうか?

新しい生活様式の反対の行動を強いてしまいます。

おそらく説明会でお弁当を提供できなくなる未来は遠くないと思います。

私がいつも使っているお弁当屋の女将さんに聞いてみた

私がいつも使っているお寿司屋の女将さんに電話で現状を聞いてみました。

きよまさ

製薬会社からお弁当の注文が激減してると思うけど、大丈夫なんですか?

女将さん

もう大変よ。MRさんから全く注文がないのよ。どうしたものかしら・・・

そのお店の売上は製薬会社のお弁当が40%ほどだったそうです。

最低単価は2,000円で、先生方からも人気のお店です。

コロナの影響でMRからお弁当の注文キャンセル連絡が相次ぎ、

今では製薬会社からのお弁当の注文が全くないそうです。

最低単価が2000円なので、一般の人からの注文はありません。

MRの訪問規制がお店の売上を直撃しています。

そのお店は昼と夜の営業もされていますが、

お客さんが今までの半分以下になっているため、こちらも大打撃です。

このままこの状態が続くと、閉店するしかないと嘆いていらっしゃいました。

製薬会社が説明会で提供している弁当の現状と未来のまとめ

接待が禁止になり、製薬会社に依存していたお店は潰れていきました。

今度は説明会のお弁当提供が怪しくなってきています。

将来的には社会的に食品ロス問題や利益供与の観点から

お弁当の提供が禁止される可能性が高いと個人的に思っています。

女将さんと話していて思った事は、1つに依存しすぎると、リスクヘッジが取れないと言う事です。

何事も多角的にバランスをとる必要があります。

お弁当屋さんは製薬会社以外からもお弁当を注文してもらえるような企業に

営業をかけておくことが大事です。

テイクアウトや配達はコロナ禍でニーズが急上昇しています。

女将さん

コロナが収まればまた製薬会社からお弁当の注文があるから大丈夫よきっと

きよまさ

でも近い将来、きっと業界全体でお弁当が禁止になるよ・・・

女将さん

そうなの?だったら今のうちから考えておかなきゃいけないわね・・・

MRも同じかもしれません。

MRと言う職種が減っていく中で、そこだけに依存していると取り返しがつきません。

今のうちから副業などを始めておくべきかもしれません。

資産運用も同じですね。

早くコロナが収まり、お弁当屋さんの売上が回復することを祈るばかりです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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