製薬会社のこれからの講演会について

こんにちは、きよまさです。

これからの時代はデジタルと5Gの普及、コロナの影響で間違いなくオンライン講演会が、営業のリソースの一つになってくると思います。これは間違いないでしょう。

しかし、コロナの前からWeb講演会は存在しており、製薬会社は営業のリソースの一つとして展開していました。

MRの方は分かると思いますが、MRではない方は「Web講演会とオンライン講演会って何が違うの?」ってなりますよね?まずはWeb講演会とオンライン講演会の違いから見ていきます。

☟オンライン面会のことは下の記事に書いています☟

Web講演会のメリット

病院の医局や会議室で講演を聞いてもらえる

Web講演会とは、医局や病院の会議室にMRがDrを集客して、お弁当を食べながら、スタジオから生中継される講演会を見てもらいます。

少し豪華なお弁当を食べながら、リラックスして講演を聞けます。

Web講演会はわざわざホテルに行かなくても、講演が聞ける。

さらに豪華なお弁当も食べれる。

だからありきたりの内容でも聞いてもらえます。

これが製品のプロモーションにつながります。

そして、講演が終わったら、Drと製品について色々と話す時間もあったりします。

面会ができないDrが多い中、営業の機会を作ることができることもメリットです。

もちろん自宅でも見ることも出来ますが、製薬会社のホームページで配信されますので、会員登録さえすれば見れるわけです。

ただ、各製薬会社の会員登録が必要なので、手間が掛かり、一度登録してしまうと、毎日のように、メールマガジンが配信されてくるという特典付きです。

イヤですよね・・・

ですから、自宅で見るというDrはあまりお見かけしません。

よっぽど興味のある内容だったら別ですが。

コストがかからない

リアル講演会を開催するときに発生する会場代やタクシーチケットは不要ですので、コストがかかりません。

そのため、各製薬会社はこのWeb講演会を乱発しています。

Web講演会のデメリット

講演を聞いてもらえないことがある

一通りお弁当を食べてしまうと、ウトウトと異世界へ行かれるDrが多いのも現状です。

これはこれで仕方がないんです。

だってDrは朝から診療やオペで忙しいですからね。

Drによっては、お弁当を食べたら、最後まで講演を聞かずに、帰ってしまうDrもいます。

あるいはオペが入ってしまい、誰も来てくれず、豪華なお弁当を何個も廃棄しなくていけない。。。

お弁当を置いて帰ることはプロモーションガイドラインで禁じられていますから、余ったら処分です。

食品ロスが問題になっている中、製薬会社として、ガイドラインの柔軟な対応を考えてもよいのではないか?と思います。

オンライン講演会のメリット

自宅で講演を聞いてもらえる

ではオンライン講演会とはどういうものでしょうか?

オンライン講演会とは、ZOOMやTeamsなどを介して配信します。

ZOOMをされた方なら想像できると思いますが、IDとパスワードさえあれば、Drは参加することができます。

オンライン講演会のメリットは、気軽に自宅で視聴できるということです。

Web講演会のように、面倒な会員登録は不要で、IDとパスワードさえ分かれば、どこからでも講演が聞けます。

もしZOOMで開催するならウェビナーがおすすめです。

多くのDrに案内ができる

Web講演会では、スポットで講演を聞いてもらう(A病院の○○科のDrたちだけ)機会を作れます。

しかし、それ以外のDrにはその機会を作ることができません。

しかし、オンライン講演会ではIDとパスワードさえあれば、誰でも聴講できます。

そのためWeb講演会ではできなかった幅広いDrへの案内が簡単に可能になります。

コストがかからない

リアル講演会よりもコストはかかりません。

自宅で見てもらうことを想定していますので、会場代とタクシー代、食事代が省けます。

発生するのは座長と演者の謝礼金くらいでしょうか。

オンライン講演会のデメリット

講演内容が重視される

オンライン講演会ではお弁当は提供できません。

ウーバーイーツでDrの自宅や医局に運ぶわけにもいきませんよね。

今まで講演内容がありきたりでもお弁当提供という必殺技を出せたので、聞いてくれるDrがいました。

しかし、その必殺技が出せないのです。

「MRのPCに映っているZOOMをプロジェクターつなげて映せばいいんじゃない?」という考えもあるとは思いますが、しばらくは病院に出入りすることが困難でしょうから、実施できる可能性は低いと思います。

つまり、Web講演会は講演内容がありきたりでも弁当作戦で聞いてくれるDrを作れていましたが、オンライン講演会ではDrが興味を持つ講演内容でなければ、聞いてくれないと言えます。

特に競争が激しい糖尿病関連、DOAC関連は苦労すると思います。

開催したけれども、誰も聴講者がいないとなれば、演者を担当しているMRの顔が真っ青になることでしょう。

リアル講演会のメリット

リアル講演会のニーズがDrにまだまだあるというのが現状です。

リアル講演会のメリットとデメリットも整理したいと思います。

Dr同士の交流の場になっている

リモート講演会では、「講演を聞く」ことはできますが、「多くの人と意見交換する、人脈を作る」ことができません。

製薬会社が主催する講演会は開業医同士の交流の場、開業医と病院や大学のDrとの交流の場になっています。

Webやオンラインではこれができません。

演者のDrと仲良くなれる

演者のDrを担当する多くのMRは随行をします。

製薬会社によっては、随行ができない会社もありますが、まだまだ随行ができるところの方が多いです。

大学病院の教授やKOLの先生達とゆっくり話す機会は日常ではあまりありません。

随行中はそういったDrとゆっくり話すことができ、自社医薬品の紹介もできる。

気難しいDrだったら、とても緊張しますので、メンタル的に弱ることもありますがw

リアル講演会のデメリット

コストがかかる

Webやオンライン講演会とは違い、会場代、タクシー代、食事代がかかります。

100人規模の講演会では。100万を超えてきます。

集客活動が大変

講演会を開催したけど、Drが全く来なければ、意味がないですし、演者の先生にも顔向けできない。

そういったことを防ぐために、MRは講演会当日まで必死になってDrを講演会に誘いまくります。

万が一、担当のDrが一人も来なかった場合、MRが怒られてしまう。そういう恐怖はあります( ゚Д゚)

これからの講演会はどうするべきか?

Web、オンライン、リアルそれぞれのメリットとデメリットを書いてきましたが、それを踏まえてこれからの講演会はどうしていくべきなのか?

私は、「領域・内容によって、「オンライン講演会」と「リアル×オンライン講演会」を使い分けていく」のが良いのではないかと思います。

希少疾病に関する講演、最先端の手技に関する講演、最新のがん治療に関する講演などは、Drのニーズも高く、オンライン講演会でも多くのDrに聞いてもらえる可能性は高いと思います。

オンラインに対する障壁が、コロナのおかげでほとんど消えています。

これはコロナがもたらした社会の変化です。

そのため、製薬会社側からのオンライン講演会の企画をDrが受け入れやすくなっています。

これは肌で感じます。

☟オンライン講演会をやって感じたメリットデメリットを別の記事で解説しています☟

しかし、ありきたりの講演内容であればどうでしょうか?

例えば、血圧の話、糖尿病の話、脂質の話などいわゆる生活習慣病の講演会ですね。

わざわざ時間を割いて、自宅で聞いてもらえるでしょうか?私はとても難しいと思います。

まだまだプライマリー製品が主流の製薬会社は多いですし、それをプロモーションしているMRも多い。

そういった会社のMRや管理職は本社から「講演会をしなさい」と言われる。

競争状態が高い領域では、売上を上げるためにはシェアオブボイスが必要なんです。

シェアオブボイスは時代遅れと言われていますが、プライマリー領域では競争に勝つための手段の一つとしてまだまだ残っています。

そこで、オンライン×リアルで講演会を開催する。

このメリットは「会場でも聞けるし、自宅でも聞ける」「コストが全部リアルよりも削減できる」です。

リアル×オンライン講演会のメリット

ホテルの会場でも聞けるし、自宅でも聞ける

会場から遠く離れたDrはわざわざ会場に行かなくても聞けます。

密が嫌なら自宅で聞く。

一方で、リアル講演会が良いと言われるDrも多く存在します。

そういったDrは会場に来て講演を聞く。

つまり、聴講者に選んでもらうことができます。

コスト削減できる

聴講者の交通費ってバカにならないんでよね。

多くのDrに往復分のタクシーチケットを提供します。

それが結構負担になる。

また、自宅で聞くDrには食事の提供をしなくてもよい。

講演会にかかる費用をトータルで考えると、間違いなく、全部リアルよりも削減可能です。

リアル×オンライン講演会のデメリット

今までよりもテクノロジーに詳しくならないといけない

毎回外部業者に入ってもらうことも考えられますが、コストがかかるので、それは現実的ではありません。

やはり開催するMRがテクノロジーを使いこなすスキルが必要です。

製薬会社のこれからの講演会についてのまとめ

「リアル×オンライン講演会」はコロナ渦だからこそ、できる新しい講演会の形ですね。

今までの講演会のやり方に新しく「リアル×オンライン講演会」が加わったと前向きに捉える。

「Dr to Dr」の選択肢が増えた。

しかも社会がそれを受け入れている。

このように考えることができれば、MRとしての「企画力」を上げることが出来ると思います。

☟ただ講演会でトラブルを起こさないように気をつけましょう☟

それでは!

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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