MSLが教授に怒られた話

こんにちは、きよまさです。

最近は各製薬会社でMSLの人が増えています。

MSLについては別の記事で解説していますのでご覧ください。

「MRとMSLの違い」と「MRからどう思われているのか」を解説します

MSLができることって基本的にはMRと変わらないんですが、臨床研究の支援だったり、論文投稿を支援したりすることができます。

そのため、ターゲットとなる医師は教授などのKOLや大学病院の先生たちがメインとなってきます。

コロナ前は先生がいる大学病院に出張して面会していましたが、現在の面会手段のほとんどはオンラインです。

MSLやMAはコロナが終息してもオンラインによる情報提供があたりまえになっていくでしょうね。

わざわざ遠いところまで出張して面会しないといけない理由はありません。

最新の医薬・薬学の情報提供ができれば、先生たちもオンライン面会で満足でしょうし、出張する時間と経費も削減できるのでwin-winだと思います。

ただし先生たちはとても忙しいです。

そんな中、わざわざ時間を割いてオンラインで面会してもらうわけですので、それなりの準備と知識を備えておく必要が以前よりも増していると思います。

コロナ前まではわざわざ本社から来てるから面会すると言う先生もいましたが、今はそれが全くありません。

加えて先生たちの見る目もMRに対する目とは違い、高度な専門知識を持った学術担当者による情報提供と思っています。

高度な専門知識を持った製薬会社の人から「情報提供をさせてください」とお願いされ、「それだったら有意義になりそうだから時間を作って面会しよう」となったが、見事にその期待を裏切り、教授を激怒させてしまったMSLの話です。

MSLのプロフィール

MSLの人のプロフィールはこうです。

MSLのプロフィール

名前:坂田くん(仮名)

年齢:35歳

社会人になってからずっと調剤薬局で薬剤師として勤務していた。年収を上げたい、MSLという職業に憧れて2年前にMSLに転職。

坂田くんは2年前にMSLになりました。

大学を卒業してずっと調剤薬局で薬剤師として勤務していました。

しかし、年収が頭打ちになったことと、仕事にやりがいを感じることができなくなり、MSLになることを決意して、無事にその希望を叶えることができました。

なぜ教授を怒らせたのか?

ある日、坂田くんから「教授を怒らせてしまいました」と半泣き状態で電話が掛かってきました。

めったに怒らない教授なので、連絡をもらった時には半ば信じられませんでした。

きよまさ

何が起きたんですか???

坂田くん

私にも理由はよく分かりませんが、「君とはもう会わない。時間の無駄だ」と言われてしまいました

その時は錯乱状態で本人もなぜ怒られたのか明確な理由が分からなかったみたいです。

そしてよくよく話を聞いていくと

坂田くん

未承認薬のことを質問されたので「お答えできません」と言ったら、こういうことになりました・・・。

きよまさ

未承認薬以外の質問はきちんと答えることができたんですか?

坂田くん

いくつか答えることができずに宿題を頂きました・・・

そもそも坂田くんは営業の経験がなく、お世辞にも対人スキルが高いとは言えません。

むしろ場の空気を読めないので、対人スキルは超絶低いです。私も何度もイライラして怒ったことがある位です笑。

いずれにせよ火消しをしなければ営業に悪い影響が出ます。

後日、教授に謝罪と事情を聞きました。(なんで私が謝らなければいけないのか腹が立ちましたが・・・)

教授が怒った理由

■質問に全く答えることができず、面会準備をちゃんとしていたとは思えない

■未承認薬の質問に答えられないのは分かるが、文献を送るなどの代替手段も拒否された

■会社が伝えたいことを一方的に伝えるだけで全くコミュニケーションにならない

なるほど・・・。

だめじゃん!坂田くん!!

しかも質問の内容を聞いてみると私でも答えることができるレベルの質問も含まれていました。

教授はMSLに対して自分と対等の知識を有していると考えており、そういう目で面会しているそうです。

MRよりも情報提供に対する期待値が高いということですね。それはそれで悲しくなりますが笑

そんな期待を坂田くんは見事に裏切りました。

当然ながら教授の面会許可は得ることができずに、担当交代となりました。

MSLが教授に怒られましたのまとめ

最近は内資系製薬会社を含めてMSLの人数が増えています。臨床試験や文献投稿に営業が関与するとロクなことがないという負の歴史の遺産です。

営業とメディカル部門を切り離すこと自体は良いことだと思いますが、MSLのスキル面は見直す必要があるかもしれません。

MSLの業務にKOLのマネジメントがあります。

KOLのマネジメントとは、最新の医薬・薬学情報をタイムリーに提供し、新たな治療法や自社医薬品の適正使用に関してディスカッションを行い、KOLの医療活動を支援することです

聞こえはとても良いんですが、そこには相手がいます。しかも相手は各領域でトップオピニオンの先生ばかりです。

そういったトップオピニオンを相手にするわけですから、インプットしておくべき知識がMRと変わらないのでは話になりません。

知識も大事ですがコミュニケーションスキルはそれと同じくらい大事です。

MR経験があるMSLはそうではない人と比べてKOLや教授から信頼されているし、何よりも現場のことをよく分かっているので、一緒に仕事がしやすいです。

私見ですが、坂田くんのように営業経験がなくコミュニケーションに難があるMSLは少なくないように感じます。

MSLは営業マンではないとは言え、人を相手にする仕事なので、面会に挑む事前準備とコミュニケーションスキルは必要不可欠です。

私は営業が好きなのでMSLになりたいとは思いませんが、MSLになりたいと思っているMRの方はぜひチャレンジしてください!!

きっと活躍できます!

自社内での異動が難しいようなら転職してMSLになることもアリだと思いますので、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

年収アップを実現したい方に。外資系製薬会社への転職はJAC Recruitment

MR経験があるMSLの人がもっと増えればいいのになぁと願っています。

それでは!

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

シェアしてくれるとうれしいです