こんにちは、きよまさです。
「他社に転職したいけど職務経歴書はどう書けばいいんだろう?」
自社の開発パイプラインの将来性がないので他社に転職しようと考えているMRも多いのではないでしょうか?
転職活動は転職サイトに登録する事から始まりますが、職務経歴書は自分で書かなければいけません。
※まだ転職サイトに登録していない方はこちらの記事でおすすめの転職サイトを紹介しています。
でもどんな感じで職務経歴書を書けばいいのか分からない人も多いと思います。
そこで今回は転職を考えているMR向けに、職務履歴書や自己PRの書き方について解説していきます。
未経験→内資系MR→外資系MRと過去2回の転職経験がある現役MRです。私が勤める製薬会社の採用部門の方にもインタビューしたうえで本記事を執筆しています。
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MR経験者の職務内容の書き方

一般的に職務経歴書には「職務内容」と「自己PR」を書いていきます。
まずは職務内容の書き方について具体的に押さえておきたいポイントを解説します。
担当した製品や実績などを具体的に書く
企業がMRを選考するときには、担当製剤や担当エリア、それから実績も考慮します。
というよりも重点的に見られる部分なので、必ず書くようにしましょう。
売上や達成率などアピールする上で大切な項目はいくつかあるかと思いますが、その一つ一つで数字を使い、明確にイメージしやすく記載していきます。
シェアの変化や社内順位などを具体的に数字で記載していく必要があります。
数字は定量的な評価ができる指標ですので、採用担当者もどういった実績を残してきた人なのか?がイメージしやすくなります。
「全国〇位獲得」や「○○賞」などといった実績があれば積極的に書きましょう!
担当していた施設・領域も詳しく具体的に
担当した施設やエリアを具体的に記載しましょう。
「○○病院」や「○○市」といった感じですね。
大学病院を担当していれば書類選考の時点で有利になってきます。
大学病院を担当するメリットについてはこちらの記事で解説しています。
そしてどういった領域・製品をプロモーションしていたのか?も書きましょう。
アンメットニーズが高い領域や競争が激しい領域で優秀な成績を出していれば、なお良いですね。
具体的に記載することによって選考する際にあなたのことをイメージしやすくなります。
成功事例は自分の強みにつながるように論理展開する
■成功事例
20xx年xx月、競合製品のシェアが高く、新薬の採用が困難な病院にて自社製品の採用を実現
状況:訪問での面会も難しく、他社製品がシェアの大半を占有
担当の医療機関では、他社製品への信頼が厚かったため、前任者はドクターとの面会もできていなかった。そのため弊社製品の採用は難しいと思われていた。しかし、現在採用されている他社製品に比べ、費用対効果が良く、世界規模でのシェアは高い薬剤であったため、製品の良さを理解してもらえれば採用してもらえる可能性があると考え、重点施設として活動することにした。
行動:メールや訪問回数を増やし、ヒアリングや説明会を実施
1. ドクターの専門分野や薬剤の選択基準についてヒアリング
2. 説明会を開催し、弊社製品を使用するメリットを訴求
3. 市民やドクターに向けての公開講座を開催
結果:弊社製品を新規で採用していただくことに成功
頻繁に連絡やヒアリングを行ったことに加え、説明会、公開講座を評価され、弊社製品の新規採用が決定。以前は他社製品が大半を占めていたが、現在では弊社製品がxx%を占める。
引用元:MR(メディカル)の職務経歴書テンプレートと書き⽅ガイド URL:https://doda.jp/guide/syokureki/resume/md35.html
こちらの成功事例を見られてどう思われましたでしょうか?
とても素晴らしい成功事例だとは思いますが、オーソドックスな感じでありきたりな成功事例ですよね。
MRができることは限られているため、独創的な活動は難しい環境です。
そのため似たり寄ったりの成功事例になるのは仕方がありません。
成功事例では自己PRにつながるような行動の工夫点を加えていくことをおすすめします。
例えば、「社内外に関わらず多くの人を巻き込み課題解決することが強み」であるとしたら
・他社MRやコメディカルスタッフから情報収集を行い採用のキーマンを特定した
・多くの科から採用意向を取り付け、同時申請を上げることに成功した
・MSLやマーケなど本社の人間を積極的に巻き込んだ
こういった具体的なエピソードを加えていきましょう。
面接の時には職務経歴書に書いた行動のHowを詳しく説明する必要がありますが、職務経歴書には簡潔に記載しましょう。
採用担当者は単にエピソードを聞きたいわけではなく、「こうした成功事例を自社内でも再現してくれるのか?」という部分を見ています。
面接時には自分の強みを明確に言語化し、転職先でも強みを発揮し成果を出すことができることを論理的に展開します。
そのため数字だけに頼るのではなく、実体験の中で得た「自分の強み」と「エピソード」をしっかりと因果で結び付けていきます。
採用担当者曰く、これができている人はとても印象に残るそうです。
MR経験者の自己PRの書き方

MRは現在飽和状態であるため、競争率も高めです。
早期退職などでMRが溢れかえるため、しばらく競争率が高いままで推移していくと予測されます。
転職競争に勝ち抜きためにもここでは他のMRよりも一人の営業として優れていることをPRしていきます。
自己PRでは情報の正確さなどから“人間性“を見てもらおう」
選考担当者の中には自己PRを重要視している方も多く、自己PRではその人の人間性が見えてくるということが理由に挙がります。
いくら高いスキルを持っていても気配りができなかったり協和性がなかったりすれば、「一緒に仕事をする仲間」として選びたいとは思わないですよね。
採用していざ働き始めたときに「やはりこの企業にこの人は合わなかった」では遅いので、選考する時点でそういったところも見ています。
面接での受け答えが曖昧であったり書類に記載のあることと口から出た答えに違いがあったりすれば、人間性の部分でポイントを稼ぐことはできません。
そのため転職先の会社を理解することもとても重要ですが、それよりも自分のことを理解することはとても重要ですし、選考書類に自分が何を書いたのかを100%頭に叩き込むことは必須です。
成功事例のエピソードと因果関係を結ぼう
さきほどもご紹介しましたが、成功事例のエピソードと自分の強みの因果をしっかりと結び付けることをおすすめします。
ここがしっかりしていると論理展開しやすいですし、相手に自分がどういった人間なのかが伝わりやすくなります。
採用担当者曰く意外にこれができていない人が多いみたいです。
そのためには自分の強みを明確に言語化する必要があります。
自分の強みは何なのか分からない方は「ストレングス・ファインダー」で言語化することをおすすめします。
自分の弱みを強みに変える

意外と見落としがちなのが、自分の弱みの部分です。
自己PRに書く必要はありませんが、面接の時に聞かれることがよくあります。
自分の弱みを言語化し、伝えることも大事ですが、それだけでは不十分です。
自分の弱みを把握し、それを改善した結果、今では強みに変えることができていると論理展開していきましょう。
例えば自分の弱みが「論理的思考力」だったとして、それを改善するために自己啓発を行い、自分の強みに変えることができていることを伝えましょう。
具体例として成功事例のエピソードの中に仮説検証型の行動で成果を出した話を織り込んでいくと良いと思いますし、面接の中でしっかりと論理展開できていれば納得度も高まります。
職務経歴書に書く自己PR文と面接で語る話が一貫していることがとても大事になってきます。
番外編:MR未経験の方におすすめの志望動機
ここからはMR未経験の方向けの話ですので、現役MRの方は飛ばしてください。
MRとして転職する以上は、「なぜMRを志望したのか」という動機を聞かれることがほとんどです。
その際にしっかりと説明できることが必要です。
例えばどのような志望動機があるでしょうか。
例としていくつか挙げてみると、以下のようなものになります。
「MRというのは医療現場で欠かせない存在であると思っています。自分の持つ医療に関わる知識を用いて貢献できることがあると思い、MRを志望しました。医師だけでなく、医師を通じて患者さんにも貢献できる仕事だと考えています。」
「私はこれまでに複数の会社で営業職として勤めてきました。営業職として磨きをかけてきましたが、自分の営業職としての実力を試してみたいとも思いはじめ、営業職の中でもシビアな世界である医療業界の営業として、挑戦したいと考えました。専門性の高い業界の中で営業職としてより一層成長をし、貴社に貢献したいと思っています。」
どちらも「貢献」というワードを出し、自分が患者さん・会社の役に立つという部分を強調した文章です。
あくまでも例ですが、ぜひご参考にしてください。
【採用担当者にも聞いてみた】MR経験者の職務経歴書・自己PRの書き方を解説しますのまとめ
ここまでMR経験者が転職する際の職務履歴書・自己PRを書く時のポイントを解説しました。
優秀なのに書類選考で落とされる、面接で論理破綻し不合格になってしまう。
転職サイトのエージェントの人と一緒に転職活動を進めていくのは前提ですが、しっかりと準備をしなければせっかくのチャンスを逃してしまいます。
職務経歴書は入念に準備しましょう!
お忙しいところ最後まで読んで頂いてありがとうございました!
転職未経験ならなおさらですよね!