現在のMRの転職市況から分かったこと

こんにちは、きよまさです。

20代半ばで医薬品卸MSから内資系中堅メーカーに転職し、30歳前半で外資系製薬会社に転職しました。

扱っている製品は主にプライマリー製品です。

過去リクルートエージェントにお世話になりましたが、それ以来、転職エージェントの人と話す機会はありませんでしたが、今のMR転職事情がどうなっているのか気になりましたので、面談をして分かったことを書いていきます。

コロナ禍でのMRの転職市況

コロナ前はそれなりに製薬業界の求人は多かったそうです。プライマリーでもオンコロジーでも多く求人があり、完全に売り手市場だったそうです。

しかし、コロナ禍で病院が訪問規制を強化していますので、今現在、MRの求人が激減し、完全に買い手市場に変化しています。

そりゃそうですよね。訪問できる病院が少ない以上、MRを多く抱えたら、固定費が増えるだけで企業としては何のメリットもありません。

ただそういう中でもMRを募集している製薬企業もあるそうですが、完全に買い手市場になっていますので、MRとして転職することは狭き門になっています。

コロナがすぐに収束することはありえませんので、しばらくMRの転職市況は買い手市場が続くと考えられます。

今のうちに自分の市場価値がどれくらいなのか?をミイダスで確認してみるのも良いと思います。ミイダスは質問に答えていくだけで自分の市場価値が分かります。無料で登録もできるのでおススメです。私は市場価値よりも年収が高いと言うことが分かりましたw

MRの市場価値は低い

ではここからMRの市場価値と言うものを書いていきます。MRから他業界に転職することは極めて困難です。

MRの市場価値が低い理由

価格交渉ができない

MRは他業界での価値が相当低いそうです。

なぜかと言うと、MRの仕事の特殊性が影響しています。1番影響を与えていることは価格交渉の経験がないと言うことです。

医薬品は国が薬価を決めます。そして、顧客の納入する価格は医薬品卸が行います。製薬企業が納入価に関わってはいけません。薬事法で決められています。もし関与していたら処罰されます。

↓医薬品卸MSの大変なところ

一方で他業界の営業マンは価格交渉を必ずと言っていいほど行います。しかも企業の利益に直接関わってきますので、これは重要です。双方の妥結点を見極める交渉術が必要で、これは経験がないとなかなか身につきません。

この価格交渉経験を全く有していないMRは、他業界で即戦力としての価値がありません。

プロモーションの制限がきつすぎる

加えて、MRがプロモーションできることも製薬協のプロモーションガイドラインで厳しく制限されています。これも違反したら、国から処罰対象とされます。

つまりMRのプロモーションは金太郎あめのように誰がしても大きくは変わりません。ノバルティス事件が事の発端なので、自分で自分の首を絞めた結果です。

MRは個人の営業スキルが図りにくい環境です。

「MR」から「他業界」へ転職できるか?

「MRという仕事を辞めたい」あるいは「早期退職の募集があったから早期退職したい」と思っているMRの方も多くいるかもしれません。

他業界に転職をすることを考えている人は早い方がいいです。遅くとも30歳までには決断をするべきです。しかし、年収は確実に減ります。他業界の課長職で500万~600万、部長職で700万~800万ですので、一般社員はもっと低いと言うことを覚悟しなければいけません。

加えて即戦力として見られません。それを受け入れることができるのであれば、他業界への転職もアリだと思います。しかし、30歳以上となると書類選考で落ちる可能性が高いそうです。

他にもMRから同じ医療業界に転職する道もあります。薬剤師資格を持っていれば、病院や薬局に転職できます。薬剤資格があれば年齢はあまり関係がないかもしれません。

看護師や介護士などもあります。他には医療機器メーカーへの転職があります。しかし、いずれも年収が下がる可能性は高いと思います。

つまりMRを辞めて他業界へ転職を考えているのならば

①年収は確実に下がる

②30歳以上は厳しい

③即戦力として働けない

ということになります。

MRから他社MRへ転職する道を考えてみる

転職の基本条件

コロナ禍で求人が少なく完全に買い手市場になっています。そういう環境下での求人の絶対条件として「全国転勤可」「年収下がってもOK」だそうです。完全に足元を見られていますよね。今動く時ではないかもしれません。

プライマリーMRからオンコロジーMRへ転職する

将来性を考えてプライマリーからオンコロジーに行きたいと思っているMRも多いはずです。私の周りにも多くいます。

↓プライマリーMRの将来性について

社内にオンコロジー領域があれば、社内で異動するのがベストです。しかし、優秀なプライマリーMRはオンコロジーMRに異動することは簡単ではありません。むしろ無理と考えてもいいかもしれません。

なぜなら優秀なプライマリーMRは支店長や営業部長が確実に囲い込みをします。そりゃそうですよね。今まで育ててきた優秀なMRを他領域に取られたくありません。これはどの製薬会社でも起こっています。

そうなると転職をしてオンコロジーMRに行く道しかありません。しかし、現状はオンコロジーMRの求人も下火になっているそうです。求人条件も「3年以上のオンコロジー経験あるいはスペシャリティ経験」かつ「35歳以下」がほとんどです。

どうですか?35歳以上の優秀なプライマリーMRがオンコロジーMRに変身することってとても難しいんです。

あるとすれば「コントラクトMRでオンコロジープロジェクトで経験を積む」です。しかし、コントラクトMRは「派遣業務」ですので安定はしませんし、年収も下がります。それでもオンコロジーに行きたいんだ!と言う人はお勧めです。

オンコロジーMRからオンコロジーもしくはスペシャリティMRに転職する

こちらも非常に狭き門になっているそうです。少し前まではオンコロジーの求人も多かったそうですが、今は完全に下火です。どういう求人条件になっているかと言うと

①直近1,2年で全国TOP10に入った実績がある

②過去に全国表彰を受けた実績がある

③英語ができる(TOEIC600点以上など)

オンコロジーのスーパーMRしか転職することが難しい環境になっています。

管理職が他製薬会社に転職できるか?

若くして営業所長になったけど、自社のやり方が嫌になり、他製薬会社に転職しようとしても簡単ではありません。

そもそも製薬企業の管理職の求人がない

ここで言う管理職とは所長や支店長レベルを指します。営業本部長などの取締役クラスになると話は違ってくると思います。

所長職や支店長職は基本的に自社から優秀な人材を引き上げます。そうしないと一般社員のモチベーションも下がりますよね。そういった背景もあるため、ほとんど求人はないそうです。

管理職になってしまったが故の転職における弊害

管理職になれば担当を持って営業をすることはありません。そうすると現場感覚がなくなっていきます。転職市場での見られ方は、「しばらく現場から離れているので即戦力にならない」です。

管理職は会社側の人間ですので、労働組合に入っていません。そうすると解雇されるリスクもMRよりも高いわけです。また早期退職のターゲットにもされやすい。

いざ所長・支店長としての実績を掲げて転職活動をしても求人がなく、MRとして即戦力として見られない。こうなると行き場がなくなってしまいます。そのため、コントラクトでMRとして働いている元管理職の人が多いんです。

管理職になるということはこういうリスクもあると言うことです。それならば、MRとしてスペシャリティを目指すという道は大いにありだと思います。

35歳以上MRのこれからの生き方

プライマリーMRであれオンコロジーMRであれ、35歳以上になると他社に転職することが以前よりも難しくなっています。

希少疾病医薬品を扱うスペシャリティMRは35歳以上でも可能性があります。年収も高く、やりがいがあるため最近では人気求人です。しかし、採用枠が少ない求人に多くのMRが応募しています。とあるベンチャー企業の立ち上げ求人では募集枠20名に対して300名が申し込んでいたそうです。

しかも、応募してくるMRは20代後半から30代前半が多いので、将来性などを考えれば自ずと若い方が選ばれます。

コロナがもたらした変化ですが、ますますMRの転職求人が少なくなっており、35歳以上のMRは自社で働き続けていくことが現実的になっています。

これからのキャリアの中で管理職を目指していくのか?MRとしてスペシャリティを目指していくのか?

どちらも一長一短あります。

管理職になれば年収は上がるが、もしリストラにあった時の潰しがきかなくなる。

MRとしてMR道を極めていけば、年収は変わらないかもしれないが、リストラにあうリスクは少なく、潰しも管理職よりききます。

どちらを目指していくのか?管理職を目指してダメならMR道を極めるという選択肢もあります。

何よりも大事なことは、収入源を会社だけに依存しないことかなと思っています。

MRは年収が高く、スキマ時間も多いです。

その環境を活かして「副業」を始めた方が良いと思います。MRに向いている副業はだいさくさんのブログの下の記事が参考になると思います。

http://teigakurekikousyunyu.com/seiyakugaisya-hukugyou-osusume.html#toc18

今の年収を維持しながら、副業で収入を増やしていく。

35歳以上のMRの方は管理職を目指すか?MR道を極めるか?転職するか?など人生の分岐点を迎えていることと思います。私もそうです。

私は管理職を目指しながら、MR道を極めていき、同時にスキマ時間で副業に着手しています。このブログもその一つです。ブログを書くことでアウトプット力を高めることができるため、ビジネススキルの向上に役立つと信じています。将来的に少しでも収入を得ることができるようになれば、心に余裕も出てきます。

管理職を目指すが、ダメならMRのスペシャリストになればいい。そのためのビジネススキルをブログや読書を通じて勉強する。また高い年収のうちに投資を行い、老後に備えていく。

家族のことやキャリアのことなど悩むことが多い年代ですが、できることをやっておけば、MR減少時代でも生き残れると思います。逆に会社に依存して何も行動しない人は厳しいかもしれません。

それでは!

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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