「MRってどんな仕事内容なのかな?」
「MRってコロナ禍で仕事内容が変わったのかな?」
MRの仕事内容は医師を中心とした医療従事者に自社医薬品の適正な情報を提供し、実際の処方に結び付けていくことです。
そしてMR一人一人に販売目標が課せられています。
つまりMRは営業マンなんですね。
だから販売目標を達成しなければいけません。

情報提供だけしておけばいいってわけじゃないのね・・・
内資系、外資系問わずに販売目標の達成率でボーナス支給額が変動します。ただ、外資系の方がその変動幅は大きいです。
そして販売目標も外資系の方がきつかったりします。

これもコロナ前と比べても変化はないですね
では変わったことは何かと言うと、こちらです。
1.医薬品卸に訪問することがなくなった!!
2.PCと向き合う時間が激増!!
3.講演会が激増!!
コンテンツ
MRの仕事内容の変化①医薬品卸に訪問することがなくなった
こちらはコロナ前のMRの1日の流れです。

開業医をメインに担当するMRの1日の始まりは医薬品卸を訪問することからスタートしていました。
医薬品卸で働く営業マンはMSと呼ばれています。
MRとMSの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しています。
しかし、コロナ禍で医薬品卸に訪問することが原則禁止されています。製薬会社が禁止していると言うわけではなく、医薬品卸側からの要請です。
訪問する場合はしっかりと訪問のアポイントを取って下さいね!って言われています。

でもMSさんと対面で会わなければいけない用件ってほぼないんですよね・・・。
電話やメールでほぼ100%用件は済みます。どうしても会いたい!って時はオンライン面会すればいいんですよね・・・。
コロナ前までは医薬品卸に訪問することがMRの当たり前みたいな感じだったんですが、これが一掃されました。
今まで医薬品卸に訪問していた時間を有意義に使うことができるようになっています。
コロナ前よりMRは時間の自由度が明らかに高くなりました。
これを機に副業を始めたMRも多くいます。
MRにおすすめの副業はブログです!MRの副業についてはこちらの記事で解説しています。
副業じゃなくても自己啓発にあてる時間を少しだけ取り入れてもいいですしね!
自己啓発におすすめのサービスはこちら!
一方でMS側から見てもこの変化はとても有難いことだと思います。
MSの朝の時間は会議やら内勤やらでとても忙しく、正直自分の仕事に集中したいんですよね。
そんな時にMRが大した用もないのに話しかけてくる。
MR一人一人に紳士的な対応を取るMSもいれば、無下に対応するMSもいます。
MSから見ても本来の業務に集中できるようになりました。

Win-Winの変化だと思います!
コロナが終息しても医薬品卸に訪問することが当たり前と言う文化はなくなるはずです。
MRの仕事内容の変化②PCと向き合う時間が激増している
さきほどのMRの1日の流れを見ていきます。

コロナ前は12:00~14:00、15:00~19:00の時間帯はMRのゴールデンタイム!って感じでした。

なぜならその時間で多くのクリニックや病院を訪問して、情報提供ができるからです。
病院ではこのゴールデンタイム中にMRたちによる死闘が繰り広げられます。
医局前で先生たちを出待ちして目当ての先生が来たら、ダッシュで追いかけ、話しかけます。
この時のMRのダッシュ力は、ボルトを超えます。

一方でそういった争いには一切興味がないMRもいます。
「携帯をイジイジしているMR」
「ただ立っていて、妄想でもしているのか?と思わせるMR」
「内勤しているMR」
今ではなつかしいです。
今はMRがアポイントもなく訪問することを禁止している医療機関が多くあるためこういった光景はありません。
実感としては基幹病院はほぼ全て、クリニックは50%ほどで訪問規制しています。
コロナが終息すると医局前での出待ちは復活すると思いますが、昔ほど盛んではなくなると思います。
そして訪問できる病院やクリニックは貴重です。
そこにはMRがヌーの大移動ばりに殺到し、密な状況が生まれるという最悪な光景が生まれているエリアもあります。

おそらくコロナが終息しても基幹病院はしばらく訪問規制を継続するし、クリニックもそうかもしれません。
「じゃあ、MRってどうやって情報提供しているの?」
・メール
・手紙・郵送
・オンライン面会
だいたいこんな感じです。
メールをするにしても手紙を作成するにしてもオンライン面会をするにしても、すべてPCが必須です。

そのためPCに向き合う時間が激増しています。
メールや手紙の文章を作るにしても時間がかかります。
相手が気を遣う先生ならなおさら掛かります。
オンライン面会はしっかりと準備をして挑む必要があります。
その準備のためにも時間を要します。
医局前の廊下でフラッと会って情報提供するのとは訳が違いますよね。
オンライン面会は忙しい中で時間を割いて面会してくれるわけですから、しっかりと準備しなければいけません。
「オンライン面会の回数をこなせばいいんだから適当でいいっしょ!」
もしここで適当な準備で面会に挑んでしまえば二度と面会してくれないリスクがあります。
ご注意ください!
準備をしっかりして相手に満足してもらえるような面会ができれば処方に結び付く可能性が高くなります。
実感としてはオンライン面会はこちらの話を先生方がしっかりと聞いてくれる印象があります。
同じ画面を共有しながら面会を進めていけますしね。
そういった事もあり、オンライン面会の数をMRの行動評価に取り入れている会社もあるくらいです。

個人的にはオンライン面会は量よりも質だと思うので、行動評価に取り入れるのはどうかと思います
MRの仕事内容の多くはPCが欠かせないし、PCに向き合う時間が激増しています。
オンライン面会やオンライン会議でおすすめのアイテムをこちらの記事で紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
MRの仕事内容の変化③講演会が激増している!!
MRからの情報提供ではなく、権威性が高い先生から自社医薬品を紹介してもらった方が処方に結び付く可能性は圧倒的に高いです。
Youtubeで名前も知られていない素人が商品を紹介するより有名Youtuberが紹介した方が商品が売れるのと同じ原理です。

コロナ前も講演会はMRの主要な仕事の一つでした。今もこれは変わりません。
しかーーーし、この講演会の数が以前に比べ激増しています。
・オンライン開催に置き換わったから
オンライン講演会のメリット・デメリットはこちらの記事で解説していますが、明らかにメリットがデメリットを上回ります。
そのため、講演会というよりもオンライン講演会が激増しているんですよね。
さきほどMRの仕事内容でメールや手紙・郵送が増えているとご紹介しましたが、こういった講演会の視聴依頼を各社MRは先生方に送付しています。
先生たちのメールボックスにはオンライン講演会の視聴依頼で溢れかえっています。
先生たちのレターボックスにはオンライン講演会の案内状が溢れかえっています。
「どう考えても多すぎでしょ・・・」
こうなってくるとどうすれば自分のメールを開封してもらえるか?自社の講演会を聞いてくれるか?も考えないといけませんがその答えは持ち合わせていません笑。
そして講演会が増えたことで終業時間も以前よりは遅くなっています。
講演会業務には残業代を支給する会社が多いので、MRの残業代は増えているんではないでしょうか。
ただし給料の総額から見ると外勤が減っている分、日当支給額が減少し、プラマイゼロ、もしくは課税分で減っています。
まぁMRの年収は高いので、あまり文句は言えないですね笑
MRの仕事内容の変化から考えておくこと
これからはますますどの製薬会社で働いているか?どういった医薬品を情報提供していくのか?がすごく大事になってきます。
医療従事者が話を聞いてもいいと思う情報でなければ面会機会を作ることができない!
MRとして優秀だとしてもプロモーションする医薬品がしょぼければその能力を発揮する事が難しい環境になっています。
例えば、主力品が胃薬や降圧薬だとして、医療従事者は「ぜひ話を聞いてみたい!」となるでしょうか?
おそらく面会してもらえない可能性が非常に高いと思います。
これからMRを目指す方や現役MRで転職を考えている方は各社の主力領域やパイプラインをよく研究することをおすすめします。
オンコロジー領域やスペシャリティ領域のパイプラインがどれだけあるのか?開発のフェーズは後期が多いのか?を見ていくと良いと思います。
自分一人で企業研究するのが難しいのであれば転職サイトのエージェントを利用しましょう。エージェントはよく企業研究をしています。
現役MRがコロナ前のMRの1日のスケジュールを元に仕事内容がどう変化したのかを解説しますのまとめ
MRの人数はこれから減っていく事が予想されますし、MR一人当たりの担当エリアは確実に広くなっていきます。
オーファン系の会社は関東圏を1人で担当するなどめちゃくちゃ生産性が高い担当の持ち方をしていますしね。
コロナの影響でMRの仕事内容は以前より内勤業務が増え、オンライン化が進んだ一方で自由度も高くなっています。
こういった環境はこれからも続いていくと思いますし、当たり前になっていくとも思います。
お忙しいところ最後まで読んで頂いてありがとうございました!
これはコロナ前と比べても変化はないですね