MRに将来性はあるのか?現役MRが詳しく解説します!

こんにちは、きよまさです。

製薬会社の将来性と成功要因は解説しましたが、今回はポストコロナ時代のMRの将来性を解説していきます。

製薬会社の将来性と成功要因を解説します

本記事を書いている人

医薬品卸で数年間働き、その後内資系製薬会社→外資系製薬会社に転職しました。
現在、外資系製薬会社でチームリーダーとして大学病院を担当しています。

本記事はこんな人におすすめです!

MRって将来性があるのか?知りたい人

MRを目指していいのか不安な人

現役MRの人で将来が不安な人

最近は武田薬品、イーライリリーなどが早期退職を募ったり、コロナ禍になってますますMR不要論が騒がれ始めたりして、MRの将来性に不安を感じ始めた人が多くいるのではないでしょうか?

きよまさ

そんな私もその一人です

MRに将来性があるのか?をMRを取り巻く環境から客観的に分析していきます。

MRに将来性はあります!大丈夫です!!!

MRを取り巻く環境

MRを取り巻く政策について

後発品の推進を国策としている

国策として2020年まで後発品の使用率を80%としていましたが、達成間近ですね。次はバイオシミラー(バイオ製剤の後発品)の使用率がターゲットになります。

それに応じて後発品メーカーも成長を続けています。後発品メーカーMRの仕事内容や年収は下の記事で解説しています。

後発品MRの仕事内容と年収

フォーミュラリーが進んでいる

そして最近はフォーミュラリーで治療の標準化を行う動きが加速しています。フォーミュラリーが進むと、慢性疾患に使用される薬剤は後発品がメインとなってきます。狙われるのは、PPIや降圧薬、糖尿病治療薬です。

市場拡大再算定によって売れすぎたら薬価を下げられる

引用:中医協 総-1 参考 24.1.25 URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020zbe-att/2r98520000020zy6.pdf
引用:中医協 総-1 参考 24.1.25 URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020zbe-att/2r98520000020zy6.pdf

予想年間販売額よりも2倍以上売れたら薬価を強制的に下げますよっていうルールです。このルールで薬価が大幅に下げられたのが小野薬品のオブジーボです。発売からわずか4年で薬価が約1/4になっています。

2014年9月
薬価収載
2017年2月
緊急薬価改定
2018年4月2018年11月
729,849円364,925円278,029円173,768円

このように国を上げて医療費の抑制を進めています。そして、その矛先の多くが医薬品です。

きよまさ

診療報酬は毎年プラス改定なんですけどね・・・

MRを取り巻く政策から考えるMRの将来性

毎年の薬価改定で新薬を出していかない限り売上高が減少する。新薬がないMRの将来性は明るくない。

MRを取り巻く経済について

グローバル化が進んでいる

日本のGDPは横ばいもしくはマイナス成長です。そして医薬品市場は14~19年の過去5年の成長率は年平均マイナス0.2%で、先進10カ国に中国、ブラジル、インド、ロシアを加えた14カ国で唯一のマイナス成長となっています。

日本の医薬品市場は米国、中国に次いで大きいものの成長性は期待できません。

そうなると国内に加えて海外展開をすることが今後、生き残れるかどうかのポイントになってきます。

とは言え、2024年でも世界第3位の市場と予測されていますので、まだまだ市場規模は魅力的です。これは国民皆保険制度で薬代の支払いは1割~3割だけで良いというのが背景にあります。

研究開発費の増大

近年は低分子医薬品ではなく、バイオやゲノムに代表される高分子医薬品の開発が進んでいます。これは、既存薬と比べて画期的な新薬を開発することが難しくなっていることが背景にあります。

低分子医薬品に比べて高分子医薬品の開発費用は大きくなります。しかも、医薬品の開発成功率は非常に低いということで有名です。第2相、第3相試験で失敗することもざらにあります。

高騰する研究開発費に耐えうるためにM&Aが盛んに行われています。

きよまさ

武田薬品とシャイアーが合併したことはあまりにも有名な話ですね。

MRを取り巻く経済から考えるMRの将来性

日本の医薬品市場はマイナス成長とは言え世界第3位の市場のため、内資系、外資系ともにMRがなくなることは考えられない。しかし、M&Aによる人員削減は十分考えられる。

MRを取り巻く社会について

病院の訪問規制がより厳しくなっている

MRの皆さんはこれに一番困っているはずです。コロナ前にも病院の訪問規制が強化されていたのに、コロナ禍になって一気に進んでいます。

きよまさ

MRがウイルスをばらまくみたいに扱われると悲しくなってしまいます・・・

コロナウイルスが終息しても、病院の訪問規制はこのまま続いていく可能性が高いはずです。完全アポイント制の病院が増えていくものと思います。

医局前の待機などは過去のあるある話になってしまうはずです。先生を見つけたら猛ダッシュするMRの光景が懐かしいですよね。

【MRとは?シリーズ】MRのあるある話をまとめてみました(社外編)

今年のMRの評価って難しいよね?

セルフメディケーションが普及している

2017年1月より、市販薬の購入額が年間12,000円を超えた場合、医療費控除を受けることが出来ます。(ただし、スイッチOTCに限る)

2020年はコロナウイルスが流行し、受診抑制がかかったため、軽い風邪症状であれば、市販薬で済ませた人も多かったはずです。

セルフメディケーションが普及することで、国民の薬についての理解が進むはずです。実際、患者さんの方が薬のことをよく知っていると先生から聞くこともしばしばあります。

きよまさ

スマホなどで簡単に調べることが出来ますしね

こうなると、医師側はより一層エビデンスに基づく治療をしなければ、患者さんは納得しません。

医師の働き方改革が進んでいる

サラリーマンと同様に、医師も働き方改革が進んでいます。科により異なりますが、先生たちは残業があたりまえのように多く、多忙です。そういう環境にメスを入れようとしています。

MRとの面会は先生たちの貴重な時間をもらうことになるわけですから、有益な情報提供でなければ、面会してもらうことすら難しくなってきます。

業務時間外となるとなおさらです。おそらく病院側は残業代を支払いたくないでしょうから、MRとの面会は残業代を認めず、業務時間内で面会するように指示してくると思います。

MRを取り巻く社会から考えるMRの将来性

働き方改革とポストコロナ時代が到来することにより、先生と面会できる機会が減ってくることは間違いない。少ない面会機会にエビデンスに基づく有益な情報提供が必要となる。

MRを取り巻くテクノロジーについて

オンラインの普及

コロナ禍で一気にオンライン化が進みました。MRの観点から見ていくと、

・オンライン面会が当たり前になった

・オンライン講演会が当たり前になった

コロナ前はオンライン面会は医師もMRも抵抗がありましたが、それが一気になくなりました。

そして講演会もオンラインです。コロナ前もWeb講演会は多かったわけですが、これは本社が企画し、全国に発信する形式でした。しかし今はMRが開催するエリア単位の講演会がZOOMなどを使ったオンライン講演会になっています。

オンラインを使いこなすことが出来なければ、MR活動に支障が出る時代です。

☟オンラインに関する記事です☟

オンライン面会の方法とコツを知ろう

オンライン講演会の方法や手順について書いていくよ

オンライン講演会をやろうとしないMRは淘汰されていくよ

【ZOOM】オンライン講演会はミーティングとウェビナーどっちがいいの?

オンライン講演会が増えたことのメリット・デメリットを考えてみる

個別化治療の普及

現在の新薬の多くはオンコロジーやスペシャリティです。こういった疾患は遺伝子単位で治療薬を決める時代になってきました。

そして今後もますますこの流れは加速していくものと思います。プライマリー製品はまだ遺伝子単位で治療薬を決める時代にはなっていませんが、もしかするとそういう時代が来るかもしれません。

そんな時代に必要とされるのは個別化された情報提供です。金太郎飴みたいに誰に対しても同じことばかりを伝える情報提供は終わりを迎えます。

患者さんごとの治療法の提案ができるMR、個別化された治療とは少し違いますが、先生の興味や専門分野に合わせた情報提供ができるMRなどが必要とされるはずです。

MRを取り巻くテクノロジーから考えるMRの将来性

テクノロジーと対面を取り入れ、医師や患者に合わせた個別化された情報提供ができるMRが必要とされる

MRを取り巻く環境変化から考えられるMRの将来性をまとめると・・・

ここまでMRを取り巻く環境からMRの将来性を考えてきました。

・毎年の薬価改定で新薬を出していかない限り売上高が減少する。新薬がないMRの将来性は明るくない

・日本の医薬品市場はマイナス成長とは言え世界第3位の市場のため、内資系、外資系ともにMRがなくなることは考えられない。しかし、M&Aによる人員削減は十分考えられる

・働き方改革とポストコロナ時代が到来することにより、先生と面会できる機会が減ってくることは間違いない。少ない面会機会にエビデンスに基づく有益な情報提供が必要となる

・テクノロジーと対面を取り入れ、医師や患者に合わせた個別化された情報提供ができるMRが必要とされる

こういった環境変化を踏まえてMRの将来性がこれからどうなるのか?を考えていきます。

製薬会社のほとんどが民間企業です。民間企業の大原則は売上を拡大することです。すべての製薬会社が国営企業になれば話は変わってきますが、そうではありません。

売上を拡大するためには営業部隊は絶対に必要です。そして医薬品の適正使用の普及、副作用情報の収集も大事です。日本の医薬品市場は世界第3位であるため、日本においてMRという職種がなくなることは絶対に有り得ません。

しかし、その数は減ってきます。特に新薬が出せない製薬会社はMRの人員整理を進めるはずです。そして医師へのアクセス量が間違いなく減っていくことが追い風になると思います。

そんな中で生き残れるMRとは、テクノロジーを使いこなしながらエビデンスに基き個別化された情報提供ができるMRです。そういったMRは医師からも必要とされるでしょうし、何よりも仕事のやりがいが増していくものと思います。

MRに将来性はあるのか?

新薬を出し続けることができる製薬会社のMRは将来性がある!そして日々勉強を続けるなど向上心があるMRが生き残っていく。

MRに将来性はあるのか?現役MRが詳しく解説します!のまとめ

MRに将来性はあるのか?

新薬を出し続けることができる製薬会社のMRは将来性がある!そして日々勉強を続けるなど向上心があるMRが生き残っていく。

MRという職種自体には将来性があります。しかしそれはどこの製薬会社に勤めているかが重要になってきます。

製薬会社でおすすめの就職先はここだよ【内資系編】

製薬会社の就職偏差値ランキングを信じる?信じない?

まず勤めている会社の将来性を見極めて、将来性がないと判断したら、転職することをおすすめします。人員整理が始まってドタバタしても遅いからです。

そして日々の勉強も大事です。疾患情報や最新のエビデンスを常に把握しておくこと、自己啓発もしておいた方がいいです。

☟自己啓発におすすめなのはグロービス学び放題です。私も続けています。☟

グロービス学び放題を1年間使ってみた感想とその評判や口コミを解説します

グロービス学び放題の料金とメリット・デメリットを徹底解説!入った方がいいの?

MRの将来性は高く給料も高い。生き残れるMRはどこに行っても生き残れます。悲観することなく、コツコツと勉強し、自己研鑽していきましょう!

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

シェアしてくれるとうれしいです