【現役MRが分析】イーライリリーの将来性は?

こんにちは、きよまさです。

今回はイーライリリーについて解説していきます。

本記事を書いている人

医薬品卸で数年間働き、その後内資系製薬会社→外資系製薬会社に転職しました。
現在、外資系製薬会社でチームリーダーとして大学病院を担当している現役MRです。

イーライリリーのホームページはこちらです

イーライリリーとは
イーライリリーの将来性は?

フォルテオやサインバルタのパテント切れをどれだけ新薬でカバーできるかが注目される

現役MRから見たイーライリリー

きよまさ

インスリンのイメージです

イーライリリーは1876年にイーライリリー大佐と言う方が米国で会社を設立しています。

リリー創業時の建物
設立当時の写真 イーライリリーホームページより引用 https://www.lilly.co.jp/who-we-are/lilly-history
きよまさ

すごい光景ですよね。こんな小さな会社からスタートしています。

設立から47年後にインスリン製剤の大量生産に成功し、ここからメガファーマへの道のりを歩み始めました。

インスリンと言えばイーライリリーかノボノルディスクです。

➢ノボノルディスクの将来性についてはこちら

以前はサノフィにもそのイメージがありましたが、糖尿病領域から撤退していますので、今ではこの2強状態です。

ただしインスリン製剤も数は少ないですがバイオシミラー製剤が発売されていますので、安泰ではありません。

イーライリリーもサノフィのランタス(インスリングラルギン)のバイオシミラーを発売しているくらいです。

糖尿病領域ではトップオピニオンの会社ですが、他の領域の薬も豊富です。

主力領域は糖尿病・筋骨格・自己免疫・精神神経・オンコロジーです。

日本の売上高は2500億円超で大手製薬会社なのですが

現役MRからイーライリリーを見るとどうしても離職率が高いというイメージもあります。

担当交代もけっこう多いですし、転職する人も多いです。

今までは早期退職をしてこなかったのですが、2020年に早期退職も実施しています。

私の知り合いの先輩も早期退職をしました。

イーライリリーの現状

イーライリリーの売上

日本の2019年度の売上高は2,750億円です(イーライリリーのプレスリリースより)

(会社のホームページとプレスリリースの数字が違うことは謎です)

売上高が毎年右肩がりで順調に伸長していますね。

毎年売上高が伸び続けている製薬会社も珍しいです。

きよまさ

順調なのに早期退職をしたことが現役MRにとっては衝撃でした

直近の2020年度の世界での売上高は245.4億ドル(2兆5,660億円)です。(前期比9.9%増

前期比でアップした理由は

COVID-19の治療用抗体薬としてバムラニビマブが緊急使用の承認を得て

米政府が多くを買い上げたことによります。

2020年度の世界売上高ランキングでは14位です。2021年度はおそらくランキングUPしていると思います。

イーライリリーの主力製品

糖尿病製品

■トルリシティ(大日本住友とコプロ)

■ジャディアンス(ベーリンガーとコプロ)

■トラゼンタ(ベーリンガーとコプロ)

精神疾患製品

■サインバルタ(塩野義製薬とコプロ)

自己免疫疾患製品

■オルミエント

オンコロジー製品

■アリムタ

■サイラムザ

■ベージニオ

イーライリリーを支えていた骨粗鬆症薬のフォルテオがバイオシミラーの登場により、世界でも日本でも売上を大きく落としています

そして年間売上が500億円を超えるサインバルタも2021年に後発品が登場します。

2,750億円の売上のうち500億円がなくなってしまうと大きなダメージを受けます。

日本で早期退職が行われた背景はフォルテオの売上減少、サインバルタのパテント切れを見越して、行われたものだと思います。

糖尿病製品のトルリシティやジャディアンス、自己免疫疾患製品のオルミエント、オンコロジー製品のサイラムザ、ベージニオ、これから出てくる新薬をどこまで拡大できるかが重要だと思います。

イーライリリの開発パイプライン

日本の新薬開発状況です。

Phase3に19、Phase2に10のプロジェクトがあります。

片頭痛予防薬のエムガルティは4月頃発売されるようです。

片頭痛治療薬であるCGRP標的の抗体医薬は他にも大塚製薬、アムジェン社が発売します。

エムガルティは1番乗りで発売するので、この競争で有利だと思います。

きよまさ

しかも国内最強の第一三共とコプロをしますので、なおさら期待できます

他にもオルミエントの適応拡大が多くあります。

Phase2にはアルツハイマー治療薬のzagotenemab、donanemabが控えています。

アルツハイマー治療薬ではアムジェンとエーザイが共同開発した抗アミロイドβ抗体アデュカヌマブが申請されています。

しかし、FDAの諮問委員会が承認に否定的な見解を示しており、日本でどうなるのかが注目されています。

アルツハイマー治療薬は開発がとても難しいため、zagotenemab、donanemabがもし上市できたら、大型化も期待できるはずです。

イーライリリーのMR

営業部隊は領域制を敷いています。

給与はボーナスの月数分も含んだ年俸制になっているため、月給は高いと思います。

そしてその給与は他製薬会社同様にジョブバンドによって決まっています。

イーライリリーの人に聞くと

同業他社と比べて、どのバンドでも年収が50万~100万ほど低く、同じ年齢の同業他社MRと比べて低いそうです。

住宅手当も他社と比べ低く、不満を言っているMRも多いです。

一方で営業日当は3,000円なので、業界水準よりも高めです。

福利厚生は医療費補助が充実しています。

3割負担の医療費が8割ほど戻ってきたり、入院費も個室代が支給されたりと充実しています。

ただし、病気にならないとこの恩恵を受けることができませんので、実感することが少ないのかもしれません。

きよまさ

これほど充実しているなら医療保険に入る必要はないですね

有給休暇も取りやすく、ワークライフバランスは保てるはずです。

女性の管理職登用にも積極的です。

実際に女性の管理職(営業所長)を何人も見かけたことがあります。

女性で管理職になりたいと言うMRはあまり見かけませんが

キャリアアップを望む女性MRにはチャンスがある会社だと思います。

しかし、女性MRやママさんMRはライフステージにより出世が難しいことが多々あります。

➢女性MRがキャリアプランを描くことが難しい

➢ママさんMRの本音

イーライリリーを早期退職以外で辞めるMRも多いのが事実です。

社内競争が激しく、上司や本社からのプレッシャーもきつい割に

給与や住宅手当が同業他社と比べて低いからかもしれません。

きよまさ

成績も残せて優秀なMRであれば居心地が良いのでしょうが、そうではないMRにとってはしんどいのかもしれませんね

【現役MRが分析】イーライリリーの将来性は?のまとめ

いかがでしたでしょうか。

イーライリリーはフォルテオやサインバルタのパテント切れをどれだけ新薬でカバーできるかが重要です。

個人的にはアルツハイマー病の新薬が上市できるかに注目しています。

開発パイプラインもオンコロジーだけではなく、伝統の糖尿病も含めて数広く有しています。

会社としての将来性はありますので、競争力が高いMRは生き残っていけるはずです。

イーライリリーへ就職、転職をしたいと考えている方はエージェントに聞いてみてください。

MSの方がイーライリリーを目指すならコントラクトMRで入ることが現実的です。

➢MSにおすすめの転職サイトランキング

そういう人も多いです。

そして、イーライリリーを数年経験して同業他社に転職を考えてもいいかもしれません。

➢MRにおすすめの転職サイトランキング

またイーライリリーの社内の雰囲気や働いている人の生の声を知りたいなら口コミサイトを参考にするといいですよ。

おすすめの口コミサイトは転職会議です。

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その他の製薬会社のことを知りたい方はこちらから。

イーライリリーに入社したいと思っている就活生は自分がMRに向いているのか自己分析をしてみるのもおすすめです。

自己分析におすすめのツールとその見方についてはこちらの記事で解説しています。

お忙しいところ最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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