【転職していいの?】後発品MRの仕事内容と年収を現役MRが解説します

こんにちは、きよまさです。

以前の記事で先発品メーカーから後発品メーカーに転職をした先輩のことを書きましたが、

今回はその方に色々と教えてもらったので、そのことについて書いていきます。

早期退職したとあるMRのその後の人生について

✅質問

後発品メーカーの仕事内容と年収から就職や転職をするべきか?

✅結論

しない方が良い

理由はこうです

■先発品MRの方が年収が高い

■後発品市場の将来性が低く、競合も多い

■MRとして転職するときの市場価値が先発品MRよりも低い

この記事を読むと製薬会社に入社するなら先発品MRの方が良いと言うことが分かります。

後発品MRの仕事内容と年収

面会する顧客は薬剤師

先発品MRは主に処方元の医者に面会をすることが中心です。

後発品MRは医者ではなく、主に処方箋を取り扱っている薬局の薬剤師に面会をします。

後発品MRが取り扱っている医薬品はその名の通り後発品です。

ジェネリック医薬品とも呼ばれていますね。

ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で作られ、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」にもとづくさまざまな厳しい基準や規制をクリアしたお薬です。
効き目や安全性が新薬と同等であると認められてから発売されます。開発にかかる期間が新薬と比べて短い分、費用が安くて済むため価格を安くすることができます。

沢井製薬HPより引用 URL:https://www.sawai.co.jp/generic/

引用にあるように、すでに有効性と安全性が明らかになっている先発品と同等ですので、

基本的には薬剤についての臨床データやエビデンスは求められません。

そしてどの後発品を採用するかの決定権を有しているのが、医者ではなく、薬局です。

ひと昔前は、後発品が発売されても、

国が後発品への切り替えを今ほど推奨していなかったため、

先発品の特許が切れたらすぐに後発品に切り替わると言うことがあまりありませんでした。

しかし今は国が後発品を強く推奨しています。

後発品のメリットは薬価が安いということです。

このメリットを生かして、国が税金で負担している医療費を抑制したいという狙いがあります。

今は、先発品の特許が切れたら、容赦なく後発品に切り替わります。

そのため、後発品MRは薬局に訪問をして自社のジェネリック薬を採用させなければいけません。

一度ジェネリック薬が決定したら、それを切り替えることは非常に困難です。

ポイント
ジェネリックの決定権は薬局にあるため、薬剤師がメインターゲットになる

競合が多い

後発品は1年に2回、6月と12月に発売されます。

2020年6月に発売された後発品の中の目玉は第一三共のメマリー(認知症治療薬)です。

メマリーの後発品を発売した製薬会社は22社です。

22社から同じ薬効の後発品が発売されるわけですから、競争が激しいということは明らかです。

売る側からすれば大変です。そのため、各社、後発品に+αの特徴を合わせて開発しています。

YouTubeより引用

こういった違いや安定供給を訴えて、何とか採用してもらえるよう薬局に営業をかけていきます。

しかし、最近では、先発品メーカーの子会社などがAGを発売しています。

先発メーカーも他社に食われるくらいなら、

自社で後発品を出して、売上ダウンを最小化したいわけです。

AGとは?

オーソライズド・ジェネリック(AG)は「許諾を受けたジェネリック医薬品」という意味です。

新薬(先発医薬品)メーカーからお墨付きを得て製造した、原薬、添加物および製法等が新薬と同一のジェネリック医薬品や、特許使用の許可を得て、優先的に先行して販売できるジェネリック医薬品です。

英語で「Authorized Generic」と書きます、略して「AG(エージー)」と呼ばれています。

第一三共エスファHPより引用 URL:https://www.daiichisankyo-ep.co.jp/ag/

このAGは先発品とほぼ同じで名前が違うだけです。

そのため、現在では市場の60%ほどをAGが占めています。

残りの40%の市場を後発品メーカーが凌ぎを削って取り合っている構図です。

しかも、もともと売れている先発品には20社以上の後発品メーカーが参入してきます。

考えるだけで、頭が痛くなってきますよね。

ポイント
AGが市場を圧巻しており、ますます競争状態が激しくなっている

国内市場が頭打ちになってきている

【後発品の使用割合(数量ベース)の推移(%)】:05年9月・32.5 |07年9月・34.9 |09年9月・35.8 |11年9月・39.9 |13年9月・46.9 |15年9月・56.2 |17年9月・65.8 |19年9月・76.7 |20年9月(政府目標)・80 |※厚生労働省の薬価調査結果をもとに作成
Answers Newsより引用 URL:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17740/#:~:text=%E7%B4%844035%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%8C,%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

国は後発品目標を80%としています。

それをもう少しで達成しようとしています。

日本も海外と同じような状況になってしまいましたね。

新薬を開発し続けていかなければ、製薬会社は存続すら危ぶまれます。

内資系製薬会社の将来性をパイプラインで検証

後発品のシェアは拡大を続けていますが

これはAGの成長とBS(バイオシミラー製剤)の成長が起因しています。

AGとBS以外は大きく成長することはなく維持です。

そのため、各後発品メーカーはAG戦略、BS戦略、

そして沢井製薬や日医工などは海外に目を向け始めています。

ポイント
国内の後発品市場はAG,BS以外は頭打ち

後発品MRの年収

企業名平均年収平均年齢平均勤続年数
1日医工680万円40.3歳13.4年
2東和薬品633万円36.5歳9.6年
3沢井製薬598万円37.2歳7.3年

後発品を専業としている製薬会社の年収ランキングTOP3です。

日本人の30代後半男性の平均年収は528万円です。

後発品MRの平均年収は日本人の平均年収より高いと言うことですね。

一方で先発品メーカーの平均年収ランキングTOP3はこうです。

企業名平均年収平均年齢平均勤続年数
1エーザイ1,099万円45.2歳20.6年
2第一三共1,097万円43.0歳18.9年
3武田薬品1,094万円41.5歳15.1年
*希少疾病医薬品の製薬会社は除く

誰しもが内資大手と認識している製薬会社の平均年収は1,000万円を超えています。

やっぱりMRは年収が高い恵まれた職業です。

ポイント
後発品MRは日本人の平均年収よりも高いが、先発品MRと比べると低い

後発品MRのつらさ

ここからは実際に後発品メーカーで働いている先輩に聞きました。

社外のネットワークが構築できないつらさ

先発メーカーだと病院やクリニックで他社MRと一緒になる機会も多いです。

そこで仲良くなり、横のネットワークができたりします。

しかし、後発品MRの営業先は主に薬局となるため、

あまりコミュニケーションを取れる機会がありません。

しかも、先発品を後発品に切り替えるわけですから、先発品MRから嫌われます。

先発品MRからすれば、今まで一生懸命育薬してきたのに、

それをごっそり持っていかれるわけですからね。

いい気分はしないので当たり前と言えば当たり前かもしれません。

では後発品MR同士が仲良くなるかというとそういうわけでもありません。

なぜなら、お互いがライバル関係にあるわけですから。

加えて医薬品卸MSからも嫌われます。

広域卸に活路を見出している後発品メーカーもありますが、

多くは後発品を専門に扱っている販社を使っています。

そのため、医薬品卸MSからしても自分の売上を持っていかれる可能性があるため、嫌な存在になります。

納入価格だけで勝負が決まるつらさ

一生懸命薬局を訪問し、顔も出来て、信頼関係を構築しても、

納入価格でひっくり返されることもあります。

東和薬品のように製剤に工夫をしているような細かな違いはありますが、

後発品は有効性や安全性は基本的にどれも同じです。薬価も同じです。

そうなってくると納入価格は大事な差別化ポイントです。

薬局からすれば少しでも利益を出したいので、納入価格が安い方を選びますよね。

よっぽどの信頼関係があれば別かもしれませんが、

価格を超えるような信頼関係を構築することはほぼ不可能だそうです。

安定供給ができないときのつらさ

後発品はときに安定供給ができないという問題が起きています。

安定供給ができないことは薬局からすれば大問題です。

自分の責任ではないのに、安定供給ができないことで薬局から怒られ、

今まで築いてきた信頼関係も崩れていく。

安定供給問題は後発品メーカーでは避けて通れません。

こういったことで心身ともに疲れてしまうそうです。

ポイント
先発品MRには分からないつらさがある

後発品MRの転職

後発品メーカーに就職をしようか悩んでいる人もいるかもしれません。

結論は後発品メーカーへの就職や転職はできれば避けておいた方が良さそうです。

理由はこうです。

その後の転職を考えたときに市場価値が低くなってしまうから

なぜ市場価値が低いのか?というと

  • 営業する顧客が医師ではない
  • 専門性が身につかない

営業する顧客が医師ではない

先発品MRの顧客は医師です。一方で後発品MRは薬剤師です。

ここの違いは大きいと思います。

いくら後発品MRで実績を上げたとしても、仕事内容が異なります。

先発品MRは医師と面会し、専門知識を有したうえで患者さんベースのディスカッションをして、

処方につなげて実績を上げていきます。後発品MRはこれがありません。

先発品MRに転職をしたいと思っても、

後発品MRとして働いてきた実績が通用しない可能性があります。

専門性が身につかない

前述したように、後発品MRに専門性は必要ありません。

顧客もそれを望んでいません。自社品の製剤の特徴や安定供給の実績、

納入価格が成功要因となります。

これから製薬会社もよりスペシャリティな薬剤を上市していくので、

その専門領域を経験しているかどうかも転職においては重要となります。

キャリアを長期で考えたときに医学領域の専門性が身につかない環境に身を投じるのは避けた方が良いと思います。

【就職するべきか?】後発品MRの仕事内容と年収を現役MRが解説しますのまとめ

製薬業界に就職を考えている学生や、異業種の方は、

なるべく先発品MRを選んだ方が良いと思います。

理由は

  • 先発品MRの方が年収が高い
  • 後発品市場の将来性が低く、競合も多い
  • MRとして転職するときの市場価値が先発品MRよりも低い

まずは先発品MRとしてMRのキャリアを始めた方が長期的に見てもいいはずです。

後発品MRにも仕事の楽しさややりがいはあると思います。

しかし、私の先輩は先発品MRに戻りたいと言われてます。

仕事の価値観が合わなかったと思いますが、

もう少し、業界研究をして転職しなさいよ!と突っ込んでしまいました。

これから製薬業界に転職を考えてる人はぜひ業界研究をしっかりされてください。

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それでは

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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