【現役MRが分析】第一三共の将来性は?

こんにちは、きよまさです。

今回は第一三共について解説していきます。

本記事を書いている人

医薬品卸で数年間働き、その後内資系製薬会社→外資系製薬会社に転職しました。
現在、外資系製薬会社でチームリーダーとして大学病院を担当している現役MRです。

第一三共のホームページはこちらです

会社概要
第一三共の将来性は?

ADC製剤が順調にいけば、オンコロジーに強みを持つ会社に変化できる。そうなれば将来性は極めて高い。

現役MRから見た第一三共

きよまさ

営業力最強!!

日本の製薬会社の御三家と言えば、第一三共、武田薬品、アステラス製薬ですね。

☟武田薬品については別の記事で解説しています☟

その中でも第一三共は営業力がNo.1だと思います。

医薬品卸に対しても最強です。

内資系らしく医薬品卸に対してのアローワンスも手厚く、経営をサポートしています。

医薬品卸MSは第一三共製品の帳合を取れるものなら取っておきたいところです。

主力領域は循環器、整形、消化器、オンコロジーですが、多くの科をカバーしています。

特に循環器領域においては合併前のメバロチン、アーチストで歴史的に強く、他メーカーとは一線を画します。

メバロチンは高コレステロール血症治療薬のスタチンで、この製品は爆発的に売れました。

今ではLDLコレストロールが高い患者にはスタチンが必ず処方されますが、メバロチンからスタチン製剤はスタートしました。

きよまさ

三共の本社ビルはメバロチンで儲けたお金で設立されたと言われてましたね。

第一三共の現状

第一三共の売上

2019年度の国内売上高は6,078億円、グローバルを含めた売上高は9,818億円です。

国内では知名度も評判も高いわけですが、世界で見ると、TOP20にすら入っていません。

日本の製薬会社が世界をリードしていくことはまだまだ先かもしれませんね。

ご存じのように日本の医薬品市場は今後、ゼロ成長もしくはマイナス成長と言われています。

そのため内資系製薬会社は海外の売上高を増やしていかなければ、成長性が見込めません。

第一三共はこれから海外売上比率をどれだけ上げていけるかが課題だと思います。

国内に目を向けると売上が思うように伸びていません。

これは特例拡大再算定でリクシアナやネキシウムの薬価が大きく下げられたからと言う背景があります。

特例拡大再算定とは①年間販売額が1,000億円~1,500億円で予想の1.5倍以上売れた品目の薬価を最大25%引き下げ、②年間販売額1,500億円超でかつ予想の1.3倍以上の品目では薬価を最大50%引き下げる制度です。

この特例拡大再算定って理不尽な気がしませんか?

医薬品を上市するまでは多額の開発資金と時間を要します。

10年以上の時間と数百億~数千億円規模の費用をかけてもすべてが成功するわけではありません。

日の目を見なかった医薬品の種は数えきれないくらいです。

そしてようやく開発に成功し発売をして、売上が予想以上に拡大したら、薬価(薬の値段)を大きく下げられる・・・

理不尽のような気がしてなりません。

それだけ国は医療費を抑制したいと思っているわけですが、製薬会社からすればたまったものではありません。

個人的にこういった制度は日本の医薬品ビジネスを後退させると思っています。

日本の市場が魅力的でなければ、製薬会社が資金を投入しません。

そうなると国際共同試験に日本が参加できず、画期的な新薬が日本では使えないという事態に陥りかねません。

第一三共の主力製品

循環器領域製品

■リクシアナ

■ミネブロ

整形領域製品

■タリージェ

■プラリア

消化器領域製品

■ネキシウム(アストラゼネカとコプロ)

オンコロジー製品

■エンハーツ

今の第一三共を支えているのはリクシアナとネキシウムです。

ともに市場拡大再算定を受けたとはいえ、1,000億円近い売上を叩き出しています。

リクシアナは特許切れがもう少し先なので今後も主力製品として第一三共を支えていきます。

特許期間中に海外でどれだけリクシアナの売上を拡大できるかも重要です。

特に米国では抗凝固薬でシェアが1%ほどです。

一方ネキシウムは特許切れがまもなく到来すると言われています。

近いうちに訪れるネキシウムの売上減をリクシアナ、エンハーツ、タリージェ、ミネブロあたりでどれだけカバーできるかが注目されます。

海外でアストラゼネカ社と提携を結んでいるエンハーツは期待大です。

第一三共の開発パイプライン

日本の新薬開発状況です。

申請中が4、Phase3に8、Phase3準備中に1、Phase2に10のプロジェクトがあります。

グローバルでも期待されているエンハーツの適応拡大が7つも控えています。

第一三共はプライマリー領域でここまで大きくなりました。

しかし、Phase2以降でプライマリー領域の開発品目は既存品の適応拡大以外は見当たりません。

第一三共の2025年ビジョンはがんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業です。

つまりプライマリー領域からオンコロジー領域にシフトしようとしています。

抗体薬物複合体(ADC)技術に強みを持っており、この技術でエンハーツを創薬し、今後はDS-1062、U3-1402が控えています。

日本を除くグローバルではオンコロジー領域に強みを持つアストラゼネカとエンハーツ、そしてDS-1062をグローバル開発及び販売提携しました。

経営戦略がしっかりしていますね。

アストラゼネカとの関係性はかなり良好なものと思われます。

きよまさ

合併でもしたらすごいことになりそうです

第一三共のMR

ご紹介したように先生たちからの信頼が厚いです。

特にKOLや影響力がある先生たちをしっかりと押さえています。

講演会の数も半端なく多いです。

その証拠に先生たちに支払った謝礼金の金額が飛びぬけています。

年間で約20億円ほど謝礼金が支払われています。

2位の製薬会社は約10億円ですので、その凄さが分かるかと思います。

第一三共のMRに聞くと

「講演会の集客活動で1日が終わる」

と言っているほどです。

第一三共のMR・組織の評価が高い理由は以下だと推測します。

・他社を圧倒する講演会をきっかけに影響力のある先生たちと良好な関係性を構築している

・MR数が業界内で最も多く、先生たちと狭く深く関係性を構築している

MRは基本的に一人ですべての製品を扱っています。領域制を敷いているわけではありません。

平均年収は42.2歳で1,126万円と業界でもトップレベルで、福利厚生も抜群です。

2割の自己負担でハイグレードな住宅に住むことができます。

ただし営業日当は少し低めで1日2,500円です。

きよまさ

昇格に関しては年功序列が残っているみたいですね

外資系のように若くして営業所長になることはほとんどないようです。

【現役MRが分析】第一三共の将来性は?のまとめ

第一三共は海外売上高の比率をどれだけ上げることができるかがポイントとなりそうです。

そしてADC製剤の最大化です。

これが成功すれば、世界をリードできるグローバル企業に変貌を遂げることができるかもしれません。

国内においてもオンコロジーでその強固な営業力を発揮できれば、2025年のビジョン「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を達成できるはずです。

その第一三共もまれに中途採用を募集しています。

私の知り合いにも中途で第一三共に入社したMRがいます。

第一三共で働きたいという人はまずは転職サイトに登録し、第一三共の求人情報を素早くキャッチすることをおすすめします。

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また第一三共の社内の雰囲気や働いている人の生の声を知りたいなら口コミサイトを参考にするといいですよ。

おすすめの口コミサイトは転職会議です。

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その他の製薬会社のことを知りたい方はこちらから。

第一三共に入社したいと思っている就活生は自分がMRに向いているのか自己分析をしてみるのもおすすめです。

自己分析におすすめのツールとその見方についてはこちらの記事で解説しています。

お忙しいところ最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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