アステラス製薬はなぜ早期退職を始めたのか?【MR過剰状態なの?】

早期退職

最近は早期退職を実施する製薬会社が増えてきています。

直近ではアステラス製薬などが早期退職を始めていますよね。

本記事ではアステラス製薬がなぜ早期退職を始めたのか?を深掘りして考えていきます。

本記事の結論

・アステラス製薬の将来性は明るい

・だけどMR一人あたりの生産性が悪い

・そして開発パイプラインを見るかぎり今のMR数はいらない

アステラス製薬の将来性について

アステラス製薬の将来性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

アステラス製薬を分析

アステラス製薬の将来性は明るいと思います。

売上高も1兆円を超え、毎年増加傾向です。

営業活動によるキャッシュフローも増えていて、保有する現金配当金(株主に配るお金)も毎年右肩上がりです。

自己資本比率も61%あります。

倒産するリスクなど微塵も感じられません。

株式投資という観点から見ればとても優秀な会社です。

もう愛するレベルです。

配当利回りがもう少し高くなれば株買います!

もう少し配当金増やして!!笑

なぜアステラス製薬が早期退職をするのか?

「じゃあなんでアステラス製薬が早期退職を始めの?」

こう思った人も多いと思います。

これはMR一人あたりのの生産性今後の開発パイプラインを考えてのことだと思うんでよね。

研究開発費用も2,000億円以上しっかり投資していますし、Phase1にも多くの新薬の種があります。

しかし、Phase2、Phase3のパイプラインを見る限り、抗体医薬などが多いので今のMR数は必要ではないんですよね。

アステラス製薬は生活習慣病薬で成長してきた会社です。

有名なところで行けば、高脂血症薬のリピトール、高血圧薬のミカルディスなどです。

このようなプライマリー製品はシェアオブボイス型の営業が功を奏します。

そういった背景もあり、MR数は他の製薬会社よりも多いんですよね。

現在のMR数は約1,700名です。

今回450名の従業員を減らすと公言しています。

アステラス製薬のプレスリリース

すべてがMRではないと思いますが、多くはMRだと思います。

例えばMR数が400人減ったと仮定したら、なんと1,300人まで減ることになります。

あのアステラス製薬のMR数が1,300名ですよ!

少し前では考えられない人数ですよね。

でも2020年度の国内売上高だけを見ると毎年右肩下がりで2,791億円まで減っています。

(海外も含めた売上高は毎年右肩上がりです)

そう考えると妥当な人数なのかもしれません。

中長期的な視点で見れば、今のMR数は必要ない。

だからスリム化を行う。

これって企業からすればあたりまえのことかもしれません。

だけどMRの立場からすればたまったものではありません。

アステラス製薬のMR一人あたりの生産性を検証してみた

各製薬会社のMR数が適正かどうかを見る目安として「MR一人あたりの生産性」があります。

こちらが内資系製薬会社のMR一人あたりの生産性です。(HDで計上している会社は除外)

アステラス製薬のMR一人あたりの生産性は1.64億円となりました!

大手製薬会社の中ではMR一人あたりの生産性が低いです。

では今回の早期退職でMRが1,300人に減ったとなればどう変化するのか?

2.15億円まで上昇しました。

これでも少し低いような気がしますがかなり改善しますね。

今回早期退職を行いますが、新薬が思うように伸びない場合は、また早期退職があるかもしれません。

これだけを見ると中外製薬、エーザイ、参天は優秀です。

五つ星ホテルです。

他の製薬会社の適正なMR数は?

今回、アステラス製薬のMRが1,300名まで減ったと仮定した場合の生産性は2.15億です。

武田薬品や第一三共の生産性がそれぞれ2.67億円、2.58億円です。

2社の生産性を参考に、現時点での最適な生産性を2.5億円としたときに各製薬会社の適正なMR数は何人になるのか?そしてそのGAPはどの程度か?をシュミレーションしてみました。

今回アステラス製薬の早期退職人数は450名です。

シュミレーションのGAPが583名なので、わりと合点がいきますね。

驚くべきことは多くの製薬会社でMR過剰状態であるということです。

定員オーバーのエレベーター状態です。

現時点では過剰かもしれないけど、開発パイプラインが豊富で新薬がたくさん出てくるような会社であれば心配することはありません。

大丈夫!

だけど内資系製薬会社の開発パイプラインは一部を除き、非常に厳しいんです・・・。

大手のアステラス製薬でさえMRの早期退職を行いました。

準大手や中堅の製薬会社はどうなってしまうんでしょうか?

今後、内資系の準大手や中堅メーカーを中心に早期退職を始める会社が出てくる可能性は非常に高いと予見されます。

厳しい!!

アステラス製薬はなぜ早期退職を始めたのか?【MR過剰状態なの?】のまとめ

今回のアステラス製薬の早期退職を他人事として見てはいけないかしれません。

「早期退職に応募するつもりはありませんか?」

「君はわが社にとって必要ではありません」

早期退職が始まり、こんな感じで会社から言われたらどうしますか?

定年退職が近いMRであれば勝ち組です。

「退職金の割増があるのなら喜んで退職します!」

こんな感じで、家族で盛大なパーティーを行います笑。

だけど若い人はどうでしょうか?

「自分はまだ20代、30代だから早期退職が始まっても大丈夫!」

「まだ若いから退職を勧奨されることなんてありえない」

こんなふうに思いますよね・・・。

だけど今回のアステラス製薬の早期退職では若い人も対象になっています。

もはや若いからと言って対象外ではないんですよね。

マジで油断大敵です。

サバイバルです。

現役MRの人はまずは自社のパイプラインを分析することをおすすめします。

会社はこういいますよ。

「うちの将来は明るい!パイプラインもある!」

本当にそうなのか?

上層部の言うことは疑って、客観的に開発パイプラインを検証してください。

そして今のMR数が本当に適性なのか?を疑ってみる。

それで

「うちの会社ヤバそう・・・。どうしよう・・・」

こんな風に感じたら、将来性がある製薬会社に転職を考えてみてもいいとおもいます。

年収を上げることができるのであれば、他の業界でも良いかもしれません。

でも自分がMRという職業が好きなので、みなさんにもMRを続けてほしいと思っています。

「転職活動なんて時間も労力もかかるから面倒なんだよな・・・」

わかります。

私も過去に2回転職活動をしていますので、その気持ちすごくわかります

面倒ですよね。

そんな人はスカウト型の転職エージェントだけでも登録しておくといいと思います。

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こちらの記事でおすすめの転職サイトと年齢別のフローチャートを紹介しています。

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そう思ってMR人生を過ごしていきましょう!

お忙しいところ最後まで読んで頂きありがとうございました!

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