[現役MRが分析】平均年収ランキング2位のアンジェスってどんな会社なの?

こんにちは、きよまさです。

アンジェスって言う会社をご存知ですか?

アンジェスは製薬会社の平均年収ランキングで第2位にランキングされている会社です。

引用:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/18825/

平均年収ランキング第1位はソレイジアファーマですね。

➢ソレイジアファーマについてはこちらの記事で解説しています。

アンジェスのことをあまり知らない方も多いと思うので、今回はアンジェスについて解説していきます。

アンジェスってどんな会社?

Aspiration(志)のA、Network(ネットワーク)のN、Genesis(創製)のG、Ethics(倫理)のE、Speed(スピード)のSを掛け合わせた社名になっています。

もともとはフランス語で天使を意味するAngeに由来しているそうですよ。

主力事業は遺伝子医薬の研究開発です。

遺伝子治療薬の世界市場規模は2018年時点で5億3643万ドル(日本円で約600億円)だそうです。

毎年平均33.6%で市場の拡大が続くとされる熱い市場です。

設立は1999年で、アカデミアからスタートしたベンチャー企業で、従業員は2020年12月末時点で90名です。

役員の方が多いと思うので平均年収も高くなっているんだと思います。

きよまさ

大阪大学の基礎教室からスタートしてるバリバリの内資系ベンチャー企業です

遺伝子医薬を研究開発し、製造・販売は基本的に製薬会社にアウトソーシングするビジネスモデルですので、ソレイジアファーマと同じです。

こういったビジネスモデルはベンチャー製薬企業の主流となっていますね。

営業を持たないベンチャー企業の命綱はどれだけ製薬会社に開発品を導出して、契約金・マイルストーン・開発協力金を受け取ることができるか?になります。

有望な新薬の種を開発することができないベンチャー企業は一気に傾くことになるので、どれだけ有望な研究開発ができるか?がキーサクセスファクターになります。

アンジェスは将来性が期待できる遺伝子創薬、そして究極の遺伝子治療ともいわれるゲノム編集に思いっきり力を入れている会社です。

その証拠に2020年12月にゲノム創薬を推進するため、新規ゲノム編集における先進技術を持つEmendo社を完全子会社にしています。

➢Emendo社のホームページはこちら

それではアンジェスの開発品状況を見ていきたいと思います

アンジェスの開発品目

・HGF遺伝⼦治療⽤製品(ベペルミノゲンペルプラスミド)

・NF-κBデコイオリゴ

・⾼⾎圧DNAワクチン

・新型コロナウイルスDNAワクチン

・新型コロナウイルス治療薬

HGF遺伝⼦治療⽤製品(ベペルミノゲンペルプラスミド)

国内初の遺伝子治療用製品として製品名「コラテジェン」で2019年9月に田辺三菱製薬から販売開始されました。

コラテジェンは2008年に1度国内申請しているんですが、有効性及び安全性について明確な判断ができるデータ不足という事で、取り下げています。

その後追加の試験を行い、ようやく承認された苦労人的な医薬品です。

ただし、コラテジェンは条件及び期限付承認となっています。

5年以内に120症例のデータを収集し、非投与群80症例との比較を行う必要があり、現在進行中です。

主に安全性を観察しています。

コラテジェンは慢性動脈閉塞症における潰瘍の改善薬です。

患者さんの足に直接注射を行い、壊死した血管を新生させ虚血を改善すると言う機序になります。

壊死した血管を蘇生させるなんてすごいことですよね。

現在日本でのみ販売されていますが、米国でも第Ⅱ相後期試験を行っていますので、もし米国でも承認となれば面白いと思います。

生活習慣病大国の米国の方が慢性動脈閉塞症の患者が多いわけですからね。

きよまさ

遺伝子治療は今まで直すことができなかった難治性疾患治療に光を与えてくれるはずです

NF-κBデコイオリゴ

こちらのNF-κBデコイオリゴは核酸医薬になります。

椎間板性腰痛症を含む腰痛疾患を適応症とした開発を進めており、米国で第Ⅰ相後期試験中です。(2020年12月時点)

核酸医薬とはDNAやRNAを基本骨格とする医薬品で、タンパク質の合成そのものをターゲットしています。

国内初の核酸医薬は2008年に加齢黄斑変性治療薬「マクジェン」がボシュロム・ジャパンから販売され、注目されました。

従来の低分子医薬品や抗体医薬とは違い、DNAやRNAをターゲットにするというこれまた画期的な機序です。

日本発のベンチャー企業がこの核酸医薬に注目し研究を続け、主に希少疾病分野にこの技術が活用されています。

日本はベンチャー企業を中心に核酸医薬開発に注力しており、2020年5月には日本新薬がデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬(希少疾病薬)のビルテプソを販売開始しています。

核酸医薬を応用することで患者さん一人一人に合わせた究極の個別化治療も可能と言われています。

患者さん一人一人の遺伝子情報に合わせて治療していく未来はそう遠くないと思います。

きよまさ

米国ではすでに臨床応用されていますしね

そしてその分野の先駆者になるため、世界各国のベンチャー企業が日々研究に励んでいます。

⾼⾎圧DNAワクチン

高血圧は生活習慣病ですよね。

その治療薬はほぼ出揃っており、治療満足度も満点に近いほど高いものです。

アンジェスは高血圧を予防(正確には治療です)すると言うミラクルな観点でワクチン開発を進めています。

こちらはオーストラリアですでに臨床試験を行っており、良好な成績が確認されています。

新型コロナウイルスDNAワクチン

すでにファイザー、アストラゼネカ、モデルナ等の新型コロナワクチンの接種が始まっていますが、アンジェスもこの新型コロナワクチンの開発を進めています。

新型コロナのワクチンはインフルエンザと同様に毎年接種しないといけないと言われていますので、市場拡大が期待されています。

しかしすでに市場に出ている新型コロナワクチンの有効性と安全性は非常に高いものがあります。

うまく上市できたとしてもおそらく2022年以降になると思います。

ここで勝てるか?と言われると正直厳しいと思います。

これからはワクチンよりも「治療薬」でしょうね。

新型コロナウイルス治療薬

新型コロナはワクチンよりも治療薬です。

アンジェスはワクチンの開発着手でAMEDなどから多額の研究資金を獲得しています。

得られた研究資金で治療薬に注力してほしいと思います。

こちらは2020年12月から米国で第Ⅰ相試験を実施し、安全性が確認されました(2020年3月)。

こちらも開発スピードが問われますが、残念ながら早いとは言えません。

まして日本ではまだ始まっていませんしね

アンジェスの将来性は?

HGF遺伝⼦治療⽤製品の「コラテジェン」の米国での上市、そして国内で第Ⅲ相試験を行っている適応拡大が無事にできるかで大きく変わってくるはずです。

そしてゲノム編集における先進技術を持つエメンド社との共同開発でどれだけ画期的な新薬の種を出せるかにかかっていると思います。

残念ながら大手製薬会社が軒並み参戦している新型コロナ関連では正直厳しいんではないかなと思います。

[現役MRが分析】平均年収ランキング2位のアンジェスってどんな会社なの?のまとめ

アンジェスは国内のベンチャー企業です。

創薬で実績のある大阪大学からスタートしています。

日本の大学の研究力は製薬会社からの寄付金、研究資金の激減で大きく力を落としています。

最近では三重大学問題があり、製薬会社からの資金調達がますます厳しくなっていくかもしれません。

➢三重大学の不正請求事件についてはこちら

アンジェスのような国内ベンチャー企業が世界で注目されている遺伝子治療分野をリードする日を心待ちにしたいと思います!

またアンジェスの社内の雰囲気や働いている人の生の声を知りたいなら口コミサイトを参考にするといいですよ。

おすすめの口コミサイトは転職会議です。

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その他の製薬会社のことを知りたい方はこちらから。

製薬会社に入社したいと思っている就活生は自分がMRに向いているのか自己分析をしてみるのもおすすめです。

自己分析におすすめのツールとその見方についてはこちらの記事で解説しています。

お忙しいところ最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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